第6話 パーティ結成!―2
――デンスの場合。
「あらシュー様、もしかして私のことを心配してくださっているのですか?」
両手を合わせ、嬉しそうな顔をするデンス。
いや、確かにそうなんだけど、問題はそういうことじゃなくて……。
「デンスって、確かいいとこの貴族の生まれなんでしょ? だったら、王都ルクスパレスに敵対するようなことは、やめた方がいいんじゃないかと思って」
「まあ、確かにそれはそうなんですけど……。……彼らのやり方はこの目で見た通りですし。ここで引いてしまっては、それこそパトリシエ家の名折れというものですわ」
デンスは自身の正義感からついて来てくれているようだが、正直、そのために彼女を危険に晒してしまうのは良くないことのように思えた。
「あ、あのさデンス。何も役に立てないぼくが、こんなこと言うのもどうかと思うんだけど……デンスはやっぱり、ぼくらと一緒に居ない方が良いと思うんだ」
はっきりとぼくが言うと、デンスは驚いたように顔を上げる。
そしてその顔は徐々に……恍惚とした表情へと変化していった。
「やっぱりシュー様は……可愛いだけでなく高貴なお心をお持ちなのですね!?」
「は、はぁ!? いきなりなにぃ!?」
掴みかかってきたデンスの右手を避けると、そのままバック飛行をする。
デンスははぁはぁと息を荒くしながら、徐々にぼくに迫ってきた。
「その美しい心……それこそが私の求めている騎士道精神ですわ!! やはり私は、シュー様についていくしか他ないのです!!」
「わ、分かった! もう分かったから追い詰めないで! 落ち着いて! ぼくが悪かった、悪かったからっ!」
変にデンスを刺激して、興奮させてしまった……。
ぼくが悪いのかはよく分からないけど、デンスもデンスなりに納得して来てくれているようなので、これ以上は突っ込まないようにする。
なんだかんだで、二人ともお人好しで正義感が強いというのが、ぼくらに同行してくれる理由なのだろう……たぶん。




