第6話 パーティ結成!―1
「ぅだぁぁぁぁぁりゃぁぁぁあああああああああああ!!」
木の上から真っ直ぐ、首筋を狙った一撃が、ランドの頭上から降り注ぐ。
しかしランドは顔色一つ変えずに折れた魔剣で一撃を受け止めると、力づくで押し返してみせた。
弾き飛ばされたナギは背中から木に激突し、そのままきゅう、と意識を失ってしまう。
「がっはっは!! 昨日よかマシな一撃だが、殺気を隠しきれなきゃ不意打ちにもなってねーぞ! ってオイ、聞いてんのか?」
ナギの首根っこを掴み、ぶらぶらと左右に揺するランド。
いきなり仲間を殺そうとするナギもナギだが、それを平然と受け止めてアドバイスし返すランドもどうかしている。
「まったく……朝から元気な人たちですわね。そろそろご飯が出来ますから、一緒に支度をしましょう? シュー様」
デンスは横目で二人を見ながら、火にかけたスープの具合を確かめるため、手のひらをチロッと舐めていた。
***
――ランドの場合。
「聖騎士軍? そりゃあ敵に回したら厄介な連中だってのは分かってるけどよ。だからって、あんなやり方をするヤツらの言いなりになるわけにはいかねーだろ」
食後、膨れた腹をぱんぱんと叩くオヤジ臭い仕草をしているランドに、ぼくは質問を投げかけていた。
デンスとランド、二人にはなんとなくついてきてもらっているけど、これからの旅は今までにない危険が伴うはず。
だから、改めて聞いていたのだ。
ぼくらと一緒に旅をしてもらって、本当にいいのか……そのことを。
「それに前にも言ったけどな。ガキが大人の心配をするんじゃねー。俺にもちゃんと俺の目的があって、ナギと一緒に行くって決めてんだ」
「それって、前にも言ってた……勇者の仲間として名をあげる、ってこと?」
だけど、今のぼくらは下手したら王都に刃向かう反逆者である。
ランドの思うような展開には、そうそうならないとは思うのだが……。
「そうだな、それじゃーまずは魔王様の光臨でも願ってみるか? そうすりゃ王都だっててんやわんやになるし、そこで俺たちが活躍すれば一躍ヒーローとなって万事オッケーって寸法だぜ!?」
アホみたいなことをアホ面で語るランド。
ダ、ダメだこりゃ……。
本気で行く末を考えているのか、あるいは本気で考えていないのか。
とりあえずこのまま話しても埒があかないので、ランドは勝手にぼくらについてきているのだと解釈することにする。




