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ノゾムと望  作者: りんご
5/5

エピローグ


 週刊誌の表紙に小さく、こんな事が書かれていた。


『またも精神鑑定? 刑事事件を逃れるための常とう手段か? 女子大生と会社員同時殺害事件』


 キオスクのカゴに突き刺さった週刊誌を誰も手にとらなかった。朝の通勤ラッシュでそんなものを読んでる暇人はあまりいないのかもしれないし、汗臭い電車の中では広げる事すら出来ないシロモノだからかもしれない。よしんばとったとしても、そのページは誰も見ないかもしれない。あまりにもありふれた事件であり、ニュースとしての価値が著しく低かったせいなのかもしれない。たまたま芸能人のニュースが何もなかったから取られなかったかもしれないし、翌週に首相夫人のスキャンダルに揺れた週の方が遥かに売れたのは、やはり知名度の違いなのかもしれない。


 こうして、阿川望は世間から覚えられる間もなく、消えていった。


 なので、ほとんどの人は、彼の人格が増えたり減ったりしながら日々を過ごしている事を知らなかった。もちろん彼自身も知らなかった。だが、どんな人格にも川端愛を愛する気持ちだけは共有されていた。つまり、これだけが彼の真実なのかもしれない。


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