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仲間の絆  作者: 零凜
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第10章勝利と別れ

第10章勝利と別れ


呑口視点


吉「終わったんだね。」

真央がそう言っているのが聞こえたけど、

うちはなんにもいえなかった。

魔王を倒せたという嬉しさと、仲間と演奏が楽しく

できたという嬉しさがあった。


原「疲れたね。」

皆色んな事をしゃべっている。

今考えるといろんなことがあったと思う。

けど嬉しかった事がほとんどだったと思う。


大「それじゃあ帰るか」

菊「え、どこに」

どこにって先輩そこでボケちゃ駄目だと思うけど。

吉「先輩そこでボケないでくださいよ」

ル「それじゃあ時空の扉まで行こうか」

皆「うん」


そのとき、うちはルファと久狼の声がどこか寂しげ

だったのにきずかなかった

東野視点


菊「それじゃあ各自家に帰る事にしよう」

いつものように美聡がいつものように解散を宣言して

帰えるつもりでいた。そしたら


ノ「あ、ちょっと待って」

ノアに呼び止められた。

ちなみにノアの口調が違うのは、理由があって

ノアは20年に1度子供に戻る事が会って、今がちょうど

そのときらしい。


ノ「みんな、帰る前にある事をしなければいけないんだ」

原「あることって何?」

ノ「それは・・」

ノアが言いかけたとき久狼が横から口をはさんだ。


大「まって俺達に言わせてくれ」

ル「お願いします」

ルファもそんな事を言った。

そう言えばさっきから久狼もルファもなんだか寂しそうな

顔をしている。


ノ「言うだけの決意があるならいいなよ」

大「しなきゃいけないこと・・それはみんなの記憶を

  消す事なんだ。」

はぁ?どう言う事だよ。


原田視点


え、どう言う事?記憶を消さなきゃいけないって・・


小「久狼どうして消さなきゃいけないの」

大「そう言う決まりなんだ実際26年前もそうだったから」

何でせっかくここまで仲良くなったり、

いい演奏ができたのに。


菊「その決まりって絶対守らなきゃいけないの」

大「うん絶対に」


ルファはさっきから黙り込んでいる。

よくみたら泣いていた。

そんだけ別れたくないんだろう。


武田視点


何時の間にかみんな泣いていた。

ないていないのは僕と昌彦先輩と久狼だけ。

さっきから顔を見合わせてばっか

けどそのうち

菊「絶対なら仕方無いね」

美聡先輩がそう言った

原「美聡!何でそんな簡単に諦められるの

確かにそれはそうだと思う。

そんなあっさり諦められる人なんて

ほとんどいないと思うけど。


菊「だってここで別れたからってもう2度と合えないわけじゃ

  無いでしょ」

そうだ。ここで別れてもまた会えるかもしれない。

原「そう、そうだよね。ねえルファ」

さっきからずっとなきっぱなしだったルファに

まさみ先輩が声をかける。

そう聞いた瞬間ルファは顔をあげて

ル「うん。多分」

とだけ答えた。

それなら


清田視点


ノ「それじゃあ、いいね」

みんな無言でうなずいたけど、

美聡先輩は

菊「その前に皆でもう一回演奏しよう」

原「けど何演奏するの」

東「こう言うときはやっぱメモリーだろ」

メモリーって曲は知っているけどうちと真奈美ちゃんは

演奏できないんだけど。

小「先輩、私達出来ませんよ」

原「知ってるだろうから何とかなるよ」

何とかなるって無理だろ。

だって譜面すら見たことないし。

東「じゃあ1番のところだけやろう」

そう言って始めたけど、なんだか音がわかるところだけ

吹いていたら、それなりにさまになった。

けど今の気持ちはさっきと違う。なんだか寂しさが

たくさんある。さっきは嬉しさだったのに。

そんな事を考えていたら演奏は終わっていた。

ノ「それじゃあ今度こそいいね」

みんな「うん」

ノ「ウェスナフィリアフェイス」

ノアがそう唱えた瞬間、目の前が暗くなり始めた。

大「また会おう」

ル「元気でね」

久狼とルファの声が聞こえたあと、

完全に目の前が暗くなった。

久狼、ルファ元気でね。

〜第10章勝利と別れ〜完


次はいよいよ最終話です

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