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第25話

プルルル プルルル……



電話がつながった。





3時間悩みに悩んだ挙句、思いついた方法。

それが「電話」だった。


うん、何とも言い難いのはわかってるよ。

あたしもそこまで悩んでそれ!?とか思ったもん。


いや、でもさ。思いつかなかったんだって。

マジで無理だった。これしかないとか本気で考えてた。




「もしもし、渡辺ですが」

「はい、松井です」


かけたさきは松井家。あたしのよく知る人物。


電話に出たのは予想と反して大人の女の人。

でもいい。変わってもらえば済むだけの話。



「月夜、いますか?」



……あたしが電話をかけた相手。

それは、月夜。



「電話変わりました、月夜です。どなたさまでしょう?」


わからないのも無理ないよね。

名字が変わってるの知らないだろうし。


月夜……。久しぶりね、あなたの声を聞くのも。

その、小さくても、高く、通る声。

何年も昔のことみたい。たった数日のことなのに。




「あたしよ。日向よ」



「日向……?もしかして千影さんですか?!」



あたしはもう千影じゃない。

あたしは渡辺日向。





次の瞬間。とてつもなく大きな声が携帯越しに聞こえてきた。



「千影さんの馬鹿ぁ!!千影さんは大馬鹿野郎です!」



……。

びっくりした。

純粋にびっくりした。


馬鹿?WHAT?なんですかそれ?


意味わかんないんですけどー!


何?いきなり叱り飛ばされたたんですけど!ちょっと!どういうこと?


意味不明!ちょっ!え?大馬鹿野郎?あたしが?

ていうか、そんな暴言を月夜が言ったの?!


あー、もう!意味わかんない!!

わかんないってば。ちゃんといってくれないと。











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