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第15話

「あたし、行くよ」


決めた。

あたしは養子に行く。

もう、普通に戻れなくても。

普通じゃなくなっても。

あたしは行くよ。


「……いいのかい?」

「いいよ。あたしは気にしてないから」


気にしてなんかないよ。

別にいいよ。

むしろ、感謝してるよ。

今までありがとうって。

次はあたしの番。

あたしがお礼をしなきゃいけない。

だから、行くよ。


「わかってるよ。言いたいことはわかってるよ」

「……」


幸弘叔父さんは何もしゃべらない。

何も言わなくてもわかってる。

あたし、わかってるから。

だから大丈夫だよ。

あたしは平気だよ。

心配しないでよ。

あたしは女王よ!


……そうだ。

あたしは女王だ。

川中の皆をどうすればいいの?

どうしよう。

養子となったら転校しないといけないよね。

じゃあ、川中はどうなるの?

女王はどうなるの?

あたしはどうすればいいの?


だけど、あたしは行かなきゃ。

優先しなきゃいけないことがあるから。

ごめんね。

あなたたちは大事だけど、1番じゃない。

もう、はっきりと順位がついてしまってるから。

あたしがやらないといけないことじゃないから。

変わりはいくらでもいるから。

だからごめんね



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