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第10話

びっくりした。

心臓が飛び出そうなぐらいびっくりした。


だって、本当に大きな声だったんだもん。

さっきまでびくびくしてたのに、あんなに怒るなんて思わなかった。


あの子、不良とは何の関係もなさそう。

見たところ、だけど。

なのに不良のトップを怒鳴りつけるだなんて。

あー、びっくりした。


「おい、女!千影さんになんて口のききかたしてんだ」

そんな声が上がると、たくさんの場所から文句が飛んでくる。

さっきまでの勢いはどこへいったのやら。

月夜はまた百合の後ろへと戻って行ってしまった。

今度は百合もオロオロしてるし。

しょーがないわねー。


「うるさい!静かにしろ!」

あたしが一声あげると、シーンと静まった。

騒ぎ立てる奴は1人もいない。

王女の特権よね。

私情で黙らせたけどいいわよね、それぐらい。


「ちょっとこの子に聞きたいことあるから。

あー、百合も来なさい」

2人を呼んで、あたしは音楽室からつながってる準備室の

ドアを開けた。ほこりっぽいなー。

ここは、女王しか入れない特別な部屋となってる。

結構広いし、片付いてる。

あとで、掃除しよっと。


ここなら、いろいろ聞けるでしょう。

またなんかあったら困るし、百合も連れてきた。

これなら大丈夫でしょ。

月夜はやっぱり百合の後ろにいる。

尋常じゃないくらいにあたしを怖がってる。

あたし、変なことした?

あたし何もしてないよね?

なのに、怒鳴られるわ怖がられるわ。

なんだっていうのよ。

ちんぷんかんぷんよ。


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