捏造の王国 その116 続投して誰と組む?真夏の夜のお悩み
参院選の大敗の後始末に悩むニホン国ジコウ党のイシババ総理の相談相手というのは…
暑い、熱波、酷暑などという言葉が涼しく聞こえるほど、殺人的な気温に悩まされるニホン国。もはや、気象災害、日中はもう働かず、休めやという言葉が聞こえてきそうだが、昔からのやり方で~とシエスタを取り入れようともせず、外気温36度越えの昼間にエアコンをかけて、なんとか仕事を続けようとする〇×なニホン国民のなんと多いことか。どうせ能率さがるんだから休んだ方がいいですよ、とどこかのアナウンサーの冷静なツッコミが入りそうだが、ここ官邸にもツッコミどころ満載のお悩みを抱えている初老の男性が
「あー、大負けしてしまった。やはり関税交渉が上手くいかなかったのが、原因か。いや、失言とかあったし」
と後悔しきりなのはジコウ党総裁でありニホン国総理であるイシババ氏。
タマギギ率いるミンコク党だの、ノリだけの右翼モドキサンサン党などに議席を奪われまくるという大敗。まーもっとも
「はあ地震があってよかったとか、言い出す大臣もいるし…だいたいダカイチ氏だって自分のせいで叩かれ渋々引きずりおろされたくせに、責任をーとか、潔くとか言い出すし」
自分に都合の悪いことはすべて忘れる記憶力のなさと、厚顔無恥を絵にかいたような言動を続けるアベノ派の議員たち、なかでもダカイチ氏がイシババ総理の後釜に―と奮闘しているのである。さすがは故アベノ氏の弟子、言動他しっかり受け継ぎて
“あーダカイチさんはやめてほしいんですよねえ、がんばってくださいよ、イシババさん”
と地獄の書記官までもが嫌っているのである。故アベノ総理時代から苦言、提言、箴言をひそかにし続けた挙句、この酷さ。いっそご破算に願いましてとかいいたい気持ちをぐっとこらえ、
“イシババさんの方がマシなんですよねえ。一応原稿見ずにちゃんと演説できるし、漢字を読めるし、憲法が何かも理解しているし、そんなに失礼な言動もしないし…”
といういささか消極的すぎる理由をあげ、イシババ総理を励ます?地獄の書記官に
「それって、ほめてるんでしょうか。なんだか当たり前のことを言われているだけのような」
と困惑気味のイシババ総理。
“まあ、そのお、他の人がなったら、もう小学生以下というか、なんか知識というが知能というか、理性が危うすぎますしねえ。もっとも”
「あー、ひょっとして連立を組む方のことを言ってますか。それがまた悩みの種…」
“まーねえ、メイジの党は国際博覧会の大赤字他で大ゴケ確定ですからねえ。まあ、いまのところ大きな問題は出てませんが。地震が起こったり、酷暑で熱中症患者、死者が続出したりしそうですよねえ。噴水止めたけど、感染症を媒介しそうな蚊とか大量発生してパンデミックとか起こって、ハクランカイウィルスとかオーサカンウィルスとか言われたら最悪ですねえ”
「そ、そんな恐ろしいこと言わないでください。しかしタマギギさんも…」
“あそこの党も不倫だの選挙違反すれすれだのいろいろありますからねえ。だいたい党首が女の人は理解力がーなどと英語でいってしまったっていうし。自ら墓穴掘りまくって理解力に欠けているのはどちらでしょうねえという感じなんで”
「大臣なぞにしたら、どういう失言をすることやら…って、わ、私だけが言っているわけではないですよ、あくまで党内の意見をくんで…。できるだけ議席を増やしたいですが」
“ミンミン党は一応野党第一党ですからねえ、それだとジコウ党の思い通りにはなかなか無理ですねえ。まあ、組みたい、二番手でいいですーとかいってたサンサン党とかいうとこは”
「党首からして怪しげな団体に付き合いがあるといいますし、それにあの…」
“あーみんなのママになりたいとかで選挙違反バンバンやっちゃった人。学歴はいいのに、ニホン国の法律もろくに知らなかった方ですねえ。なんというか、今までの実績って、女の人に甘えたーい。持ち上げられたーいってオッサン、オニイチャンたちに擦り寄って築いたものなのかって疑ってしまいそうですねえ。そういう意味ではダカイチさんとかヨネダさんとかと気があいそう…って同族嫌悪で凄いバトルになるかもしれませんねえ”
「あそこはいうことに一貫性ないですし、ウケをとるためなら何でもやりそうで危なすぎます。かといって単独は無理だし、いったいどうすれば」
“マー少しでもマトモなとこだと、ホントはレイワンとか共産ニッポンとかですけれど、まーマトモすぎるのもダメなんでしょうねえ。かといってあんまり暴走気味なとこもとなるとやはりミンミン党さんでは”
「うう、一応打診はしてるんですけど、その前に私の進退も」
“あー、ホントに悩ましいですねえ、暑いし。エアコン効かせて涼しくしても、この程度の知恵しかでませんねえ”
「そういえば、書記官さんは地獄にいつもいるんですから、暑さ地獄とかに慣れてるんじゃ」
”私がいるとこは、いわば裁判所の事務室なんで。適温ですよ。あー、アベノさんとかそろそろ灼熱地獄あたりに送られるかもしれませんが。イシババさんも行きたいですか、たしかにサンサン党さんとかと組んだら、いけそうですね。ダカイチさんとかも総理になったらまず間違いなく後を追えそうですけど、どうします?」
現世も先が見えず、あの世もロクなことになりそうもないという身も蓋もない事実に頭を抱えるイシババ総理であった。
暑さのあまり知恵が回らないというのもありますが、前後左右、道理、筋道、推論など駆使してきちんと考えていかないと後でとんでもないことになりそうですねえ。まあ、一時の熱狂でやることって結構後で後悔しますからねえ。