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レジェンド探偵 ASAKURA ~俺のハードボイルドに触れると火傷するぜ(俺が)~  作者: Sakamoto9


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第49話 青法被

「いらっしゃい、何にしましょ?」


良い感じに使い込まれた木製のカウンターに座ると直ぐに店員がやってきた。


オレ的にはバーボンロック、といきたいところだが、入口のあの焼鳥風の料理を見る限り、これはビールの方が合うだろうな。


「ビールを頼む。あ、生ビールはあるかい?」


「生ビール、ありますよ。ジョッキは小、中、大、何にします?」


「もちろん、大ジョッキで頼む。」


「生大一丁。先に飲み物持って来ますね。」


店員は、飲み物の注文だけ聞いて離れて行った。これは飲み屋の店員の動きとしてパーフェクトだな。


程なくしてさっきの店員が大きなジョッキと小皿を持って戻って来た。


「大生お待たせ。これは突き出しのカラカラの実のローストね。」


なるほど、この辺では、カラカラの実のローストは突き出しの定番なんだな。


「ご注文決まってれば伺っちゃいますよ?」


「うん、名前が分からないんだが、表で焼いてた串料理が欲しいな。」


「あぁ、巻き串ね。牛、豚、野菜、果物、なににしましょ?」


「あれは巻き串っていうのか。何種類位あるんだ?」


「今日は、牛がバラとハチノス、豚はももと肩ロースとレバー。野菜は、えぇと、なんだったかな・・、あ、玉ねぎとズッキーニとセロリだ。で、果物はリンゴとジケヌだよ。」


「おもしろそうだな。それ、全部貰ったら一人じゃ喰いきれないかな?」


「いや、そんなことないですよ。全種類ってお客さん、結構多いですよ。」


「そうか、じゃ、全種類頼むよ。」


「巻き串全部盛り、後は何かありますか? 箸休めに根菜の浅漬けとか、酢漬け青菜なんかオススメですよ。」


「それじゃ、酢漬け青菜、もらおうか。」


「ありがとうございます。少々お待ちくださいね。」


しばらくすると、店員が串焼きが山盛りになった皿を持ってきた。


大皿じゃ無く、小さい皿に全種類の巻き串が載ってるんで、マンガとかにある、所謂マンガ盛りみたいなビジュアルになっちゃってる。


こりゃぁ、上から順番にやっつけてくしかないな。


まずは、一番上の串を取り上げる。


あ、なるほど、薄切り肉を巻いて串にしてるから巻き串なのか。これは焼鳥とは違う串料理だな。


これは牛バラだろうな。よし、パクっとな。


お、見た目かなりボリューム感がある串だけど、薄切り牛バラ肉が串に巻かれてるんで、肉自体は柔らかくて食べやすい。うん、これは良いじゃないか。


ビールのお替りをして、巻き串を食べ続ける。


途中で食べる酢漬けの青菜が口の中をリフレッシュしてくれて丁度いい感じなんだ。


野菜と果物は、確か、玉ねぎ、ズッキーニ、セロリとリンゴ、ジケヌだったよな。ジケヌってさっき買って、ホテルの冷蔵庫で冷やしてるけど、まだ食べてないんだよな。こんな風に焼いても食べられる物なんだな。


ここの店、雰囲気も、味も良いんだが、繁盛してるからか店員との雑談のタイミングが無い。まぁ、ここでの収穫は、巻き串は美味いってことだけでも十分とするか。


ほろ酔い気分が絶好調になったところで、店を出た。

さて、これからが情報収集の本番さ。


まだ時間も早いことだし、オレ好みの店を探すために、アンテナを高く張って少し街を歩いてみるとするか。


とにかく、大通りの1、2本裏の通りにあって、あまり大きくなくて、そこそこ古いんだけど、奇麗に掃除されてる店ってのが良い店のポイントなんだ。


ふらふらと歩いてるうちに、さっき来た魔道具屋の裏口のある通りまで来ていた。


ネコ娘が張り込みをしてるはずだが、こっちに居ないってことは、正面の方で張り込んでるってことなんだろうな。


「社長、社長、プチキャバクラ、どうですか? 今ならまだ良い娘がたくさんいるよ。この時間ならタイムサービスだから、飲み放題で3000WDで良いよ。」


突然、派手な青い法被のようなものを着た、食事食べてるのか?ってくらい細身の中年のおっさんが揉み手で近寄ってきた。


「え? 3000WDで飲み放題? 若い娘が沢山いるって? またまた、そういうのには騙されねぇぞ。どうせ、会計したら馬鹿みたいに高くなってるヤツだろう?」


「社長、何言ってるんですか、うちはもう10年以上営業してる店ですよ? そんなことしてたら10年も営業できませんよ。 週末は5000WDで飲み放題なんだけど、平日だけは3000WDでお客様サービスしてるって訳ですよ。」


「なるほど、平日割引ってことか。いや、まてよ、っていうことは、平日は女の子達も少ないとか、レベル低いとかじゃないのか?」


「何をおっしゃってるんですか。実は平日の方がキャストの数は多いんですよ。」


「そんなものか? でも、それで3000WDってのは怪しいな。」


「わかりましたよ、そんなに心配なら、これ、この紙に私が3000WD飲み放題って、ちゃんと書いて、私のサインもして渡しましょうか?」


「そうか? まぁ、じゃぁ行ってみるか。」


「はい、ありがとうございまーす。こちらです、どうぞー。」


青法被の男に連れられて、更に2本奥の通りに入った。


かなり人通りが少ない通りだが、1軒だけ、赤青黄色のランプが輝く、いかにもって感じの店があった。

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