表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レジェンド探偵 ASAKURA ~俺のハードボイルドに触れると火傷するぜ(俺が)~  作者: Sakamoto9


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/57

第31話 ネコ娘は積極的?

「兎にも角にもまずは、ちょっと横になりたいんだ。なにせ、ヴァンダニアの闇バー以降、ちゃんと横になって寝てないからな。」


そう言うと、寝室へ向かって歩き出した。


「そうだね、アタシもちょっと休もうかな。」


ネコ娘、いや、ネコ婆? 面倒なので、以降もネコ娘とすることにする、も寝室へ向かった。


まずはベッドに横になった。

ふぅ、腰が延びて気持ちが良いな。

体中がベタベタするので先にシャワーをしたい気持ちもあるけど、今はこのまま少し仮眠を取っちゃおう。


コンコンコン


ノックの音で目が覚めた。

なんだよ、せっかく気持ちよく寝てたのに・・。


「はい?」


「ねぇ、アタシだけど・・。入っていい?」


え? ネコ娘がオレの部屋に?

どうしたんだ?えらく積極的じゃないか。 やっとオレのハードボイルドとダンディさに気が付いたのか?

とは言え、相手はネコだからな・・。 しかもオレより年上だし。 

まぁでも、据え膳食わぬは男の恥っていうからな。


「あぁ、カギは掛かってないぞ。」


声のトーンを落としてハードボイルド度を20%増しにしてみた。


カチャッ。


バスタオルを巻いただけのネコ娘が入ってきた。


……来たか。 またひとり――俺という伝説を求める迷える子猫チャイルドが迷い込んだわけだな……まったく、俺の魅力ってのは、やはり罪だよな。


「ねぇ・・」


ネコ娘が小さな声を出した。


「……フッ。禁断の扉を叩くとは、いい度胸だな。 ネコ娘よ、オレというレジェンド探偵の部屋を訪ねるという行為が、いかに危険な賭けかをわかっているのか?

 ふ、まぁ、いいだろう、その覚悟、受け取った。それがキミの願いだって言うなら、もちろん、叶えてやるさ。」


ベッドの上で上半身を起こして両手を軽く広げた。


「え? 本当? 良かったー、面倒がられるかと思って、ちょっと心配してたんだよー。」


ネコ娘の声が急に明るくなった。

そんなに嬉しいことなのか?


「だって、アタシ、こんなちゃんとしたシャワーなんか使ったことないからさ、どうしたらいいか全然わっかんないんだもん。蛇口ひねったら、お湯が出たんだけど、熱すぎて火傷しちゃいそうなんだよね。どうやって使えば良いの? 来て、教えて!」


は? シャワーの蛇口? 教えて??


「えぇっ? なに? なにがどうしたって?」


「だからー、シャワーしたいんだけど、シャワーの使い方がわかんないから、アタシの部屋に来て教えてよ。 助けてくれるんでしょ? お湯のシャワーは危険なんでしょ?」


ネコ娘が部屋を出て行った。


あ、オレが言ったのは、危険な賭けであって、シャワーのお湯が危険とかじゃないんだが・・。


「ねー、早く来て!」


遠くでネコ娘の声がする。


まぁ、人生にはいろいろあるさ。


ネコ娘の部屋のシャワー室に入ると、確かにシャワーヘッドから湯気を立ててるお湯が出続けていた。


「ほら見て! これじゃ熱くてシャワー出来ないのよー。」


「これ、お湯の蛇口だけ捻ったからじゃないのか? それとも水の蛇口が壊れてるってのか?」


水の蛇口も捻ると、シャワーのお湯の温度がどんどん下がっていく。

なんだよ、別に壊れてないじゃないか。


「これくらいでどうだ?」


シャワーヘッドをネコ娘の手の前に差し出す。


「うーん、まだちょっと熱いかなー。ほら、アタシたちってネコ舌だから。」


え? ネコ舌って、手も熱いのだめなのか? 

いやでも、手だから舌じゃないよな? ネコ手っていうのか?


それじゃ、もうすこし水の蛇口を回すか。


「それなら、これでどうだ?」


「うん。ちょうど良いかな。そうか、そっちの蛇口も回して、温度を調整するのか。初めて使ったからわからなかったよ。サンキュね。さすがレジェンド探偵、なんでも知ってるんだね。」


「いや、シャワーの温度はレジェンドじゃなくても誰でも調整できるだろ。」


ってか、オレ、実は馬鹿にされてないか?


「ねー、いつまで居るの? アタシ、シャワーしたいんだけど。」


ネコ娘に睨まれた・・

ふん、ネコの入浴シーンなんかにゃ興味は無いぜ。


なんだよ、結局オレは雑用係として、せっかくの睡眠から起こされただけかよ。


部屋に戻ったが、今さら、また寝るものちょっと違う気がするんで、オレもシャワーを浴びることにしよう。


シャアアアア……熱湯が肩を叩きつける。まるで運命の雨みたいに、容赦がない。


うん、やはりシャワーは少し熱めが気持ちいい。

この気持ち良さを感じるのは久しぶりな気がする。そりゃそうだ、ヴァンダニアの闇バー以降、シャワーなんて・・、いや、それよりももっと久しぶりな気がするぞ。

あ、そうか、アパートの家賃滞納して、追い出されて、事務所で寝泊まりし始めてからは、タオルで体拭くだけだったっけか。 

そう考えると、案外とこっちの世界の方が面白いな。


コンコンコン


 シャワーを終えて、部屋のベッドで再びゴロゴロしているところで、 またドアがノックされた。


またネコ娘か?


「なんだ? カギは掛かってないぞ。」


どうせまたくだらない頼み事なんだろう、2度は同じ手に引っかからないぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ