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踏まないで

作者: 泥ハルト
掲載日:2023/12/15

 男が道を歩いていると足元から悲鳴が聞こえた。

「痛い踏まないで!」

 反射的に下を向くと靴底の脇から小さな花が覗いていた。男はそっと足をあげると声は聞こえなくなった。

 男が再び歩き始めると、しばらくしてまた足元から悲鳴が聞こえた。

「痛い踏まないで!」

 またかと思い足元を見るも何もない。そっと足をあげると靴底に張り付いた一匹の蟻がひらりと地面に落ちて、もぞもぞと蠢いていた。声は聞こえなくなっていた。

 男は気を取り直し家路へと急ぐことにした。玄関の扉をくぐり静かな廊下をずんずん歩く。

「痛い踏まないで!」

 鼓膜に響く悲鳴に驚き足元を見ると、男の妻がすでに冷たくなって横たわっていた。

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