工作と錬金術
遅くなりました。
あの後も大森林に行ったものの目ぼしい生物はおらず初めての生産をすることにした。俺の生産系スキルは工作と錬金術、工作は木材などを道具を使って加工して様々な物を作ることができるスキルで錬金術は魔法道具を制作できるスキルで今回は両方試そうと思う、まずは工作から始めることにした。生産系のギルドの管理する貸作業場に行くことにした。料金は200Gと結構安かった。
工作は材料となる木材がないと始まらないので事前に木材を買っておいた。今回作りたいのはうちのテイムモンスター用のエサ皿とピンセットだ。今は手で直接与えているがピンセットで与えたほうがグリーン達も食べやすいだろうということで作ることにした。まずは皿から作ることにする。まずは買ってきた厚さのある四角の木材を取り出す。目安となる線を引きそして買っておいた道具ノミを使って木材をお皿の形に彫っていく。
中々に難しくて苦戦しつつも木材から皿の形にすることができた。休憩込みで二時間くらいやっていたんじゃないだろうか。スキルがあったから早かったが現実だと数日掛けて行う作業だろう。工作スキルも４に上がっているしな。まだ一個目ができただけなのであと2つ同じものを作ることにした。
「ふう、こんなもんかな」
その後更に2時間、スキルのレベルが上がったことによって効率が良くなり皿が2つ完成した。ピンセットも2枚の板を接着剤で接着し完成させた。これで欲しかったものは完成したが今後の為にも錬金術をやっておく。道具を作れたら今後の役に立つだろう。買ってきた錬金術用道具一式に罠用の箱に魔法玉という魔法の込められた玉だ。この二つを錬金することで踏むと魔法が発動するマジックトラップができるというわけだ。錬金セットに付いてくる大釜を設置する。大釜の中はまるで星空の様にキラキラした液体で満たされていて不思議な感じがする。早速この中に素材を入れていく。
調べたところによるとマジックトラップは素材を入れた後に錬金セットについてくる大釜の中を混ぜるための棒である魔法棒を使って10分ほど混ぜるだけらしい。ただしスキルのレベルが低いと失敗率が高いらしいので素材は多めに用意する必要があるみたいだ。俺も素材は少し多めに用意している。
その後1時間ほどしてようやく1個マジックトラップができた。この1個ができるまで相当数の素材をゴミにしてしまった。スキルのレベルが低いと失敗率か高いというのは本当だったみたいだ。途中からレベルが上がったおかげか失敗率が下がりようやく1個できたのだ。錬金術はネットで調べていても失敗率のあまりの高さから挫折する人が多く不人気だと書かれていた。実践して分かったが確かにこれは挫折する人がいてもおかしくないと感じるほどに成功率が低い。まあ俺はやめないけどね。
生産もかなりして満足したのでグリーン達に一言掛けてログアウトする。明日は何をしようかな。
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