太古より守られし鉱山①
家に付いた俺は取り敢えずソルとダルクにフレンド機能からメールを送る。ダンジョンを見つけたとメールを送ったら詳しい話が聞きたいらしく家まで来てくれるようだ。
10分もたたずに家のフレンドベルが鳴る。
「おう、来たぜ」
「お邪魔します」
「じゃあ早速そのダンジョンについて聞かせてくれ」
席に着いた俺はソルとダルクにダンジョンを発見した一連の流れを説明した。
「高難易度ダンジョンか。初めて聞いたな」
「ええ。初めて聞きます」
「しかし推奨人数が4~5か。人を集めなきゃな」
「それなら私に一人来てくれそうな人に心当たりがあります」
そこからはやるべきことや準備などトントン拍子で話が進んで行った。俺とソルは必要な物の準備や採取に。ダルクは来てくれそうな人に声を掛けに行った。集まったその日から各々準備に奔走することになり準備を始めるのが早かったのもあってダンジョンに突入する日はすぐやってきた。
太古より守られし鉱山の入り口で待つ俺とソル。ダルクは少し遅れてくるらしい声をかけていたプレイヤーを迎えに行くそうだ。
一時間もたたずにダルクともう一人のプレイヤーがやってきた。小柄な体系の身軽そうな女性プレイヤーだ。
「二人とも、連れてきましたよ」
「バルカンです!!よろしくお願いします!!」
この寒さなのに恐ろしいほどに元気な挨拶をしてきた。
「ダルク、その子が誘ったプレイヤー?」
「はいプレイヤーネームはバルカン、職業は格闘家です」
格闘家か、格闘家は確かプレイヤーごとにプレイスタイルが異なる流派システムがある職業だったはず。
「それじゃ早速、人もそろいましたし中に入りましょう」
【太古より守られし鉱山に入りますか?一度入るとデスするまで出られません】
了承のボタンを押してパーティを組みダンジョン内に入る俺たち。中に入ると中は結構広い綺麗に光り輝く結晶が壁一面にある洞窟だった。周囲を見渡す俺たちだが俺は早速使役のスキルで家から今回活躍してもらう子達を呼び出す。
「コール!!」
今回呼び出したのは洞窟でもしっかり動けるだろうブラウンモンキーのゲンキ
レインボーシープのメル、サンドキャットのモチ、イナズマリクガメのキナコを呼び出した。
「準備は良いな、まずは警戒しつつマップを埋めるぞ」
マップには太古より守られし鉱山第一層と書かれている。入り口以外は全て真っ暗でどんな道があるかすら分からない。
「まずはマップ埋めからやろう」
「まずはそこからね」
「千里の道も一歩からですね」
というように俺たちはまずこの高難易度ダンジョンを把握するためにダンジョンを歩き始めた。
「見てください、ダンジョン内に採取可能な場所がありますよ」
「ダンジョン内に採取ポイントがある場所は初めて見た」
「何が取れるか試すか」
目の前にある採取ポイントはツルハシに対応したポイントだったので取り出して採取ポイントに対してツルハシを振る。
【ミスリル鉱石を獲得しました 個数 1】
「ミスリルだ!!鍛冶師たちが聞いたら驚くぞ」
「ミスリルは今までこのゲームに存在するらしいという噂はありましたが本当にあるとは」
「皆さん前に何かいます」
バルカンが何かを見つけた様だ。マップを見たら敵を示すマーカーが近づいてくる。近づいてきた敵はゴロゴロと転がる手足の生えた光り輝く岩石だった。
「げっ!!あれはバクダンガンセキだ!!」
「バクダンガンセキ?なんだそれ」
「バクダンガンセキはHPがゼロになると爆発する光り輝く岩石の敵です」
「しかもHPがゼロになってから爆発するまでの間隔が短すぎて近接戦闘をする職業のプレイヤーたちからは嫌われてるんです。私もそうです」
「さっさと片づけるぞ。あんな危険な敵」
そんな危険な敵相手に俺たちは戦い始めた。
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