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生き物好きが行くVRMMO記  作者: 橙谷 語
冒険の始まり
27/37

新しい物や景色は人の心を躍らせる

寒冷地の探索に出た俺たちは順調の一言で結構な速度で北に向かっていた。最初こそ寒くなかったものの高野を抜けたら急に寒くなった。寒冷地用の装備を着ていても若干寒く感じ合る。


「にしたってダルクの武器が旗とはね。びっくりしたよ」


「俺も最初はびっくりしたさ」


「キャラクリのとき使える武器がありすぎてどれを選んだ良いかからなくてランダムで選んだら」


「武器が旗になったと」



武器を使える職業は一つだけで戦旗士というもの。戦旗士はメイン武器である旗を用いた攻撃だけでなくバフもかけられる両刀の職業だ。だがメイン武器である旗の扱いが難しすぎて戦旗士をしているプレイヤーは運営の統計だとたったの8人だけだそうだ。ちなみに旗でどうやって攻撃するのかというと旗の棒の一部分がメイスの様になっていてその部分を当てることで攻撃になるようだがこれを当てるのが難しい良いようだ。旗自体は武器としての普通のサイズに収まっていて使っている素材の影響かとても軽いという。ソルによると戦旗士は攻撃とバフどっちもできるがイマイチ性能がパッとしないらしく人気がないそうだ。

だがダルクは戦旗士としてはあり得ないレベルのバフを掛けられる戦旗士界隈の救世主で旗姫とか言われているらしい。



道中でそんな会話をしながら休憩と戦闘を挟んで進みアイスという町に到着した浅くだが雪が積もっていて家や各施設の煙突から煙が出ている綺麗な良い街だ。エルとホワイトも新しい街を見渡している。この街で準備を整えてから大雪原に行くという。大雪原は比較的最近プレイヤーたちが到達したエリアである程度情報が出回っている。敵の情報や採取出来る物。大雪原の先にあるものも出ている。


「とりあえず諸々の必要なアイテムを揃えて大雪原に行くぞ」


「じゃあ俺は食料関連を買いに行ってくる」


「じゃあ私は回復ポーションなどの必需品を」


そういってメンバーは街に散っていった。俺は食料品のある市場にやってきた寒い地域ということもあって雪下野菜が並んでいたりする。並んでいる野菜を一通り買っていく。料理スキルを鍛えているので食料を買い過ぎたが気にしても意味はない。買い物を終えた俺は集合場所に向かう。集合場所には既に2人がいた。


「早いな。二人とも」


「俺たちが早すぎただけさ。さあ大雪原に行くぞ」


そういって門をくぐり大雪原に入った俺たちの前には幻想的な景色が広がっていた。幸いなことに天気が晴れたことで周囲を綺麗に見渡せた。空気中の雪の結晶が太陽の光に照らされてダイヤモンドダストとして輝いている。


「綺麗だな。来たかいがあった」


「だろ?これが見れるだけでも来る価値がある」


「そうですね」


綺麗な景色を見ながら俺たちは進む。採取できるものは片っ端から採取し進んでいると俺たちの横を何かが高速で通り過ぎる。


「何だ今のは」


「出たか」


「ええ。レアエネミーが」


全員が騎乗可能モンスターから降りて臨戦態勢になる。俺たちの目の前にいるのは真っ白な梟だった。


「シロオオコノハズク。成程ソルが言ってたテイム可能レアエネミーはこいつか」



シロオオコノハズク。大雪原にしか出ないレアエネミーで大雪原を高速で飛行しながら戦う。白い体と高速で移動する姿から雪原の残影とか言われているらしい。シロオオコノハズクは俺たちが存在を認識したことを悟ると高速移動をやめて俺たちの前で滞空するシロオオコノハズクに前衛のソルが向かっていく


「まずは挨拶に。パワーブレイド!!」


ソルがシロオオコノハズクに切りかかるがいとも容易く躱す。俺もレベルが上がったことで発動までが早くなった水魔法をフル活用する。


「アクアブラスト!!」


大量の水を放出する。アクアブラストをシロオオコノハズクに向けて放つ。案の定シロオオコノハズクは高速で躱すが掠ったのだろうかHPが少し減っている。速度はあるようだが防御はあまりないらしい根気よく戦ってみるか。


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