ギルドに向かう
2話です。よろしくお願いします。
グリーンのテイムに成功した俺は森を後にし街でギルドを目指しながら歩いていた。グリーンは肩に乗っていて日光浴している。そういえば図鑑が更新されましたとか出てたな見てみるか。メニューを下にスクロールし図鑑を見つけたので開いてフォレストモニターの説明を見る。
名前 フォレストモニター 種類 オオトカゲ科
森に住むオオトカゲで地域によりモルフが異なる。子供のころは樹上性で木の上で身を守りながら暮らす。大人になると木を降りて森の水辺や茂みに隠れながら暮らす。
※エサはテイマーギルドで購入するか自力で採集しよう
成程エサは自力か購入か、自力で取る場合は虫になるかなネズミとかは疫病が怖いから天然物はパスしよう。このゲーム病気とかまで再現されているのかは分からんが念には念を入れる。
とにかくギルドに行ってみて購入可能な物を見てみようと歩を進めるとあっという間に中央広場に付き事前に地図でギルドの位置を調べてマーカーで案内をしてもらうように設定したのでマーカに従い
進むと目の前に木製のでかい建物が俺の眼前にある。外観はちょっとした屋敷の様で鷹と亀と蜥蜴がカッコよくデザインされた徽章が目を引く。臆せず入ってみることにした。
中に入ってみるとテイマーギルドだからなのか生き物がたくさんいた鳥や兎など沢山いる。もっと騒がしいかと思ったが意外と静かで話ている人もいるが小声で話していて中にいる人はNPCが多くプレイヤーがとても少ない気がする。テイム成功率とかが関係してるんだろうか。話を聞くため受付に向かう。
「すいません、ギルドについて教えてほしいんですが」
「ようこそギルドへ、説明ですねかしこまりました」
受付の女性の方からテイマーギルドの説明を受けた。ギルドはプレイヤーにクエストなどの依頼を出したり様々なサポートをする組織であり困ったらギルドに来てくださいとのことだった。ギルドには職業ごとのギルドがあり各ギルドごとにその職業に関連する物の販売もされている。テイマーなら
テイムモンスター用のエサが販売されている主にマウスやコオロギや肉食モンスター用の肉も販売されているようだ。そしてギルドには貢献度に応じたレベルがありレベルが上がるごとに良いことがあるようだ。説明も大体は終わったみたいなので登録を済ませて早速依頼を受けてみる。最初はみんな絶対レベル1からのスタートなので受けれる依頼は限られている。ギルドの依頼掲示板を見てみると
色んな依頼があるがレベル1が受けられるのは簡単なものばかりでつまらなさそうだがこのスライムの討伐依頼を受けてみるがその前にギルドで買い物をする。所持金は1万Gしかないが買えるかな。
「すいません、ここのギルドで買えるものを教えてくださいフォレストモニター向きのやつを」
「フォレストモニター、この蜥蜴は肉食タイプですがこの子はまだ子供なので昆虫メインですね」
肉食タイプの蜥蜴は子供は昆虫を大人は肉を与えることが多くなると見たことがあるグリーンはそのタイプか。現実でいえばサルバトールモニターなどがそうだ。そして俺は目の前に出ているギルドショップを見て何を買うか決める。売られているのはマウスにコオロギと冷凍ウズラに冷凍ヒヨコと
現実でもよくあるラインナップだ。とりあいずコオロギで良いかな。コオロギは2000Gと結構いい値段するがグリーンの為このぐらいの出費は痛くない。メニューから餌用コオロギを選択して購入する
すると受付の女性がコオロギの入ったガラス瓶みたいな物を持ってきてくれたので受け取りインベントリに入れる。これでエサは大丈夫だ瓶の中には50匹ほどのコオロギがいた。ちなみにプレイヤーにはないがテイムモンスターや召喚士が従える召喚者は空腹になるとステータスにデバフ効果をもたらすので非常に気を遣う。そして俺は買えるものを買ったので受けた以来の達成に向かう。スライムは街の外の草原に大量に沸くのでレベル上げがてら狩りに行く。俺はギルドを後にした。
「ありがとうございました」
受付にお礼を言ってギルドを出た俺は早速草原に向かう。距離があるわけじゃないので5分ぐらいでついて狩りを始める。よーしレベル上げだ。
「グリーン戦えるか?」
頷くグリーンは肩から地面に降りて構える。風魔法を使う様だ、目の前のスライムに向かって風魔法のウィンドカッターを放つ。放った魔法は目の前にいた可愛いスライムをいとも簡単に切り裂いた。
【スライムの討伐に成功しました】
【以下のアイテムがドロップしました】
ドロップ品はスライムの体液というドロッとした使用用途の分からない液体だった。これを後5体倒してさっさとクリア報酬をもらうか。俺とグリーンはスライムを5体どころか20体ぐらい狩った結果
レベルが俺は1から5にグリーンはレベルが6から8になった。俺より上がり幅が小さいのは元々レベルが高いからだろうか。スキルも俺は水魔法がレベル1から2になりアクアバレットを覚えた。レベル1だとアクアボールという水の弾を放つ技しかなかったから苦労したがグリーンがカバーしてくれたので助かった。グリーンの風魔法もレベルが1から3になった活躍してたもんな。新しい魔法として
ウィンドシールドとサイクロンという魔法を覚えた。サイクロンは小規模な竜巻を発生させる魔法で
ウィンドシールドは体に風を纏い防御する魔法みたいだ。ウィンドシールドはまだ使い方は分かるが
サイクロンはイマイチ分からんな。そういえば戦いに夢中になって忘れていたが依頼を受けてたんだったギルドに向かうか。
「グリーン行くぞ。」
近くでゆったりしていたグリーンを呼びギルドに向かう。2回目なので道は覚えたからすぐに付き受付に向かい依頼達成の報告をする。
「スライム討伐の依頼達成おめでとうございます。報酬はこちらです」
貰った報酬はお金500Gだった。ギルドレベル1で受けれる依頼だからな最初はこんなものだろう。今の所持金は8500Gになった。
今日はもうログアウトかな。この世界は現実より時間が経つのが早いとはいえ現実はもう夕方だろう
夕飯を食べたりしなきゃいけないし。ログアウト中はテイムモンスターも一緒に消えてまた俺がログインすると一緒に現れるみたいだ。
「グリーン、また後で」
グリーンにそう言って俺はログアウトした。夜も楽しみだなあ。
モルフとは爬虫類の蛇や蜥蜴などの体の模様の事です。生体ごとに色や柄が違います。補足ですがテイマーギルドの販売品はレベルが上がると品物が増えます。
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