第三の町とイルカ
今日もログインした俺はグリーン達にエサをあげた後に畑をチェックする。毎日の水やりのおかげか今の所病気などもなく元気に成長している。そろそろ収穫できるかなと思う。
今日は第3の町を目指していこうと思う。名前はブルーという所で海に面していて海産物が豊富で海の生き物が見れるそうだ。どんな生き物に会えるのかと想像するだけで楽しみだ。早速俺たちは森と反対側の門に向かった。この門を通って街道をまっすぐ行くとブルーに付くみたいだ。街道上は比較的安全でモンスターも出てこなかったがブルーまでの道はかなり長く休憩しながら進み続けたら1時間ほどでブルーに付いた。
ブルーは街自体も青色のタイルなどを使った建物が多く。建物自体も白いためヨーロッパに来たような雰囲気だ。俺は早速海の生き物をテイムするために近くの店でビーチパラソルと釣り竿と餌を買って転移陣の登録を済ませて海に向かった。
俺はグリーン達と門を出たすぐ近くにある浜辺にやってきた。浜辺はリゾート地みたいに綺麗だ。
俺は杖をしまってインベントリから釣り竿を出し練餌をつけて釣りを開始した。グリーン達はビーチパラソルの下で休んでいる。
そんな休んでいるグリーン達を横目に見ながらまったりと釣りをしていると何かが竿にヒットした。
掛かったといっても引きは弱く。釣れたのは青いカクレクマノミだった。黒やオレンジはいるがまさかの青とは。珍しいものを見れた。釣れた魚はインベントリにしまわれていった。
その後20分ほど釣りをしたが釣れたのは青いクマノミだけだったので釣りは中断して浜辺を散策していると少し所に何かデカいものが打ちあがているのが見えたので近寄ってみると。なんとピンクイルカだった。なんと幸運なことだろう。現実世界だと絶滅が危惧されているピンクイルカだがここで目にできるとは思わなかった。だがよく見るとこのピンクイルカは怪我をしているようだ。ピンクイルカも苦しそうにうなっている。俺は取り敢えず手持ちのポーションを掛けてあげることにした。
怪我をしている部分が少し酷かったこともあり手持ちのポーションを半分使ってしまったが生物を守れたのだから良い。怪我の治ったピンクイルカだが怪我の痛みが落ち着いたのか姿勢を直して俺の方を向いた。何かをしろということだろうか。
【フェアリードルフィンがテイムを望んでいます。テイムしますか?】
してほしかったことってテイムだったのか。望んでいるなら喜んでテイムしようじゃないか。
「テイム!!。」
【フェアリードルフィンのテイムに成功しました】
【名前を付けてください】
名前かあ、じゃあマゼンタで。
種類 フェアリードルフィン 名前 マゼンタ Lv17
HP 100 MP 60 生体状態 ヤング 性別 雌
筋力 40 耐久 44 俊敏 30 知力 50 精神 46
スキル 飛行 水魔法Lv10 幸運 エコーロケーション
イルカなだけあって頭がよく魔法もできるようだ。エコーロケーションは敵の位置把握に使うスキルで幸運は時たまに良いことがあるらしい。飛行は文字通り浮くことができるらしい。試しに浮いてもらったがすごく嬉しそうに飛んでいた。
だがマゼンタを仲間にしたことで問題が発生した。そうマゼンタ用のプールがないのだ。グリーン達は納屋だけでどうにかなっていたがマゼンタはそうじゃない。なので俺はみんなを連れて魚を買った後に転移陣を使って第二の町に向かい不動産屋でテイマー用の飼育施設が付いた一軒家を買った。今まで裏で貯めていた貯金を半分ほど使ってしまったが気にしてもしょうがない。早速みんなで買った家に向かった。
買った家は畑から少し離れた位置にあった。買った家はマゼンタ用の飼育プールと中庭付きの2階建ての家で一階はリビングとダイニングにキッチン。そして2階は空き部屋が2つある感じだった。次に中庭だがここはグリーン達が好きそうな環境だった。植物が適度に生えていて広さも十分にあり。ホワイト用の家もある。早速みんな楽しそうにはしゃいでいる。マゼンタはプールで、グリーンとキバにきなことホワイトは中庭ではしゃいでいる。
そんなみんなのはしゃぐ姿を見ながら皆を呼んでエサをあげて家の中でログアウトした。
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