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666 the number of beast   作者: みい
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終りのはじまり

田中の失踪に心当たりがある春香は私を連れてオカルト研究会の部室に行く。部屋で学研ムーのバックナンバーを探す春香。そこに現れたのは

2章 終りの始まり


「みんな落ち着いてきいて世界の終りが始まったの」

春香がバカなのは周知の事実だが、田中が服を残して姿を消した。この事象の説明がつかない。私は少し前の彼を見ている。一体何が起こったというのか。

「こんなことしている場合ではないわ」

春香は私の腕をとると、あっけにとられているクラスメイトをよそに教室の外に私を連れて行こうとする。

「春香なにがわかったの?」

「田中の居場所が分かったかもしれない」

私たちはオカルト研究会の部屋の前に来ていた。

「田中はどこに行ったの?」

「多分第三の天」

「?」

彼女は部屋に入ると棚に置いてある私物の学研ムーのバックナンバーをあさり始めた。

「多分おととしの4月号……あった。」

「世界の終りの印に多くの人が消える。」

彼女は特集のページを開いて私に見せてくる。多くの人が消える?

「……多くの人が消える?」

「そう世界の終りの前に多くの人が姿を消す。そうヨハネの黙示録には書いてあるの。」

「ヨハネの黙示録?大体それただのオカルト記事でしょ?」

「田中くんは実家が教会だったよね」

「そういえば、実家が教会だと言っていた気がする。でも、それとどうこの現象が関係しているの?」

「ほらここ」

キリストを信じる者が世界の終りに天に引き上げられると言われています。俗にいう携挙というものです。そう記事にかいてある

「携挙?」

「そう、キリストを信じていた田中は天に引き上げられた。そしてこれを機に世界は神と悪魔の戦争が始まることになるの」

「ばかばかしい」

とはいったものの田中がいなくなった理由を私の思考では説明できない。

一方で春香は学研ムーのバックナンバーをいくつも取り出し終末思想の本をいくつも取り出していった。なんかうれしそうだな。


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