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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第三章:亀裂
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▼side Another act4:図書館へ


 いつもの準備運動を終えて、体も温まったところでやることが無くなったサースは再びその場で茫然とする。

 いつもならこの後には魔王に連れられ魔物を狩りに行くか、魔王の配下達と戦うか、魔王の協力の下新しい魔法の開発や魔術の開発を行っている筈だが、今日に限ってはそれ等全てが出来なかった。


 数分立ち尽くしたサースは、体を冷やしてはならないと意識を戻し自室へと移動した。そこで体を拭いて汗を流したあと、新しい服に着替えて書き物机に備え付けられた椅子へと座る。


 そこでも何かを書こうと筆を取るが、それも筆を持ったところで固まり、数分後には筆を手から離し椅子の背凭れへと背中を預けることとなった。



 「何をすれば良いんだ……」



 何かにつけてやることを見出だし、出来ることをやれるだけやって来たサースにとって、本当に休むということが理解出来なかった。遊ぶということが理解出来なかった。

 知識として、記憶として『休むとは』『遊ぶとは』ということは理解しているが、それだけでそれを実践するにはどうすれば良いのかわからないのだ。



 「……図書館でも行くか」



 そうして考えた結果、サースは学園の図書館に行くことにした。

 もちろん図書館へは足を運んだことは有ったし、利用もしたこともある。しかしそれは授業や魔法薬学の資料探しの為だった。だが、だからこそ図書館の蔵書という物もある程度は知っていた。

 サースが今回、図書館へと向かうことを決めたのは、普段自分が読まない分野の蔵書に目を通そうと思ったからだった。



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