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▼side Another act2:魔族とは
「そうだよな、君ならその事を聞いてくると思ったよ炎帝君。
そうだね、まずは認識の擦り合わせから行おうか。
炎帝君、それにその息子君。君達の間では魔族ってどういう認識なんだい?」
魔王の質問に、なんと答えれば良いかわからずフレイルは素直に答える事にした。
「……魔族とは、魔に属する者達のことで、我々人間達と敵対する者達です。彼等に理念は無く、ただ己の欲望に忠実に生きている…と聞いています」
「うん。その認識は間違いでは無いよ。でもそれは、俺が統治している魔界の魔族の話。
そうだね、先にハッキリ言っておこう。
魔族って種族は大きく分けて2つ在る」
炎帝達にとって聞いたこともない、この世の真実がまた魔王の口から語られる。




