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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
最終章:プロローグ
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最期の攻撃


 そして遂にその時がやって来た。

 大刀・餓鬼にヒビが出来る。だから宝物庫に片付け、指輪と宝物庫の両方に残っている小盾を出して構えることでラズマリアの破壊属性魔法を防ぐ。


 小盾1つで1発だけ防げるという効率の悪さで、1歩1歩ラズマリアに歩いて近付く。


 それを見てラズマリアも同じように1歩1歩後退する。


 それを何度も繰り返し、いよいよ小盾が底をつく。

 その直後に最大瞬間強化で今出来る最大最前の身体強化で体を無理矢理強化し、一気にラズマリアとの距離を詰める。


 流石にこれまでの傾向でか、ラズマリアもこちらへ向け破壊属性魔法をッ、



 「死ねぇ!下等生物!!」



 ラズマリアから放たれたのは破壊属性の魔法ではなく『破壊』の球だった。

 確かにこの距離で今の俺がこれを避けるのは、盾が尽きた俺では不可能だ。


 だけど、



 『手袋だけど、それはその指輪と腕輪の魔道具の保護と防御用に使える手袋だ。手袋事態はただの手袋で何の効果も無い。だけど指輪と腕輪の魔道具と一緒に使った時だけ、腕輪の宝石を起点に魔力で出来た小盾を展開出来る。咄嗟の防御に使えるだろうね。』



 俺はこの約4年間、溜めに溜め続けた盾を発動させる。

 四肢の腕甲と脚甲を宝物庫へ片付け、左手で防ぐように、迫る攻撃を盾で受け流すように展開された魔力で出来た小盾で防いで、ラズマリアの懐へと入る。


 そして左手でラズマリアの首を掴んで、右手に宝物庫から、この時の為だけにマー君に頼んで創り出した短剣を取り出す。


 その短剣は短剣と呼んではいるが、実用的で実戦的な造りをしていない。

 柄尻と鍔に当たる部分にはそれは大きな、人間の握り拳ほどの大きさの綺麗な球が付いている。

 剣身はマー君から借りた書物に書かれていた数字の4を真ん中の穴を中心に円を描くように展開された形だ。

 剣先は無い。ただ少しでも魔力を流せば透明な剣身が現れる。そんな儀礼用とかにしか使えなそうな短剣だ。



 「終わりだ」



 そんな短剣を逆手に持って、ラズマリアの心臓目掛けて突き刺した。



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