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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
最終章:プロローグ
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ラズマリアを殺す為の第3段階


 遂にその時がやって来た。

 完全にラズマリアの体から『破壊』の力と魔力が完全に失くなった。これで今のラズマリアはフォルティスの体を乗っ取っただけの一般人と変わらない。


 変わらない、が……。変わらないがあくまで魔力と権能の力だけだ。またいつフォルティスの魔力を使われるのかわからないし、そもそもまだラズマリアの体力には余力が有るだろうし、ラズマリアの魂は未だ力強くその存在感を主張している。


 ここまで削って、ここまで弱って、それでもそれでようやく俺達と同じ土俵になる。


 それが天魔。

 それが魔王マクスウェルの片割れ。

 それがマー君曰く最強の魔族と最高の天族との間に生まれた事実上の最強種の最初で最後の2人の内の1人。


 つまりこれはマー君に勝つ上で必要な工程であると同時に、ここまでやってようやくマー君に届くということの証明。

 実はこれでラズマリアはまだ御しやすい方らしいんだよ。何せラズマリアは何よりその精神が弱いから。頭も弱いらしいから。だからこそたかが人間である俺がここまで届いた。



 作戦の第3段階は魔力の少ない一般的な人族規模まで弱ったラズマリアとの直接戦闘だ。

 ここからは普通に、普通の人間を削るようにラズマリアを生物として弱らせ、最期に殺す。いたって明確な段階だ。


 つまりここからが本番だったりする。ただこの本番は元気な戦える奴が1人でも居れば簡単に達成出来る。何故ならラズマリア本人に強さは無いから。


 技術も無ければ、破壊力も無い。喧嘩もしたこと無いただの一般人と変わらない。だからこそ、元気な奴が1人でも居れば簡単にラズマリア討伐は達成出来る。


 ただ、だ。ただ、戦うのは当然ここまで戦っていた俺だけだ。マー君はもちろん天界や魔界の存在達も人界も手を出させないし、そもそも出せない。

 何故なら、もし邪魔しようものなら、物凄く有難いことにマー君が邪魔する奴等を排除してくれると約束してくれたから。


 だから俺は思う存分1人で戦える。



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