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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
最終章:プロローグ
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不思議な共同作業


 どれだけの時間が経ったか正確な時間はわからない。わからないけど、少なくとも2回は夜を迎えた。


 その間俺はとにかくラズマリアへの嫌がらせと魔力の無駄遣いを強いた。途中、ラズマリアが呻く声も挙げず、まるで死んだように静かになった時が有ったが、結果的にどういう訳か途中から魔力回復が止まった。おかげでラズマリアの魔力消費速度が上がった訳だけど、頭にフォルティスの顔が浮かぶのは何故なのか。


 …………あぁ。あぁ恐らく、俺のやってることやろうとしていることを理解して、フォルティス自身がラズマリアから混ざった自分の魔力を隔離したんだろう。


 方法はわからないし、今更かよとも思うが、2年前にアイツは中から見ていたと言っていたから、それで判断したんだろうさ。


 他人から見れば俺も相当器用らしいが、フォルティスの器用さには本当に敗ける。奴の物覚えの良さと器用さだけは、マー君曰く俺がラズマリアに力を剥がされなかった場合でも、どうすることも出来なかっただろう。


 あぁ、また、この2年で成りを潜めていた嫉妬心が溢れてくる。溢れて、自分の小ささやフォルティスその理不尽なまでの物覚えの良さと器用さ、それ等が相まり高まって怒りに換わる。


 正直感情のままに攻撃してしまいたい。

 だが、フォルティスの助力も有ってこれだけ早く魔力の減る速度が加速して、今や帝達の総魔力量ほどまで減った。


 代わりに、赤と青の例えで言えば青の魔力量が回復して増えたけど、それはすぐに別の何かへ変換されているようで、結果的に魔力量事態はラズマリアと混ざってる時と変わらない魔力量だった。


 ……この変な魔力の動きが気になるけど、ここまでラズマリアの魔力を減らせば第2段階は目の前だ。

 睡眠という休息は出来てないが、気力体力魔力は十分。


 魔力を削り切る為に、より一層毒を送り込みラズマリアの魔力を削るのに勤しんだ。



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