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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
最終章:プロローグ
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打撃と刺突のラッシュ


 吹っ飛んで行ったラズマリアは、しかし2年前と比べてしっかりと受け身を取り、なんなら立ち上がった。


 鼻を手で被いながらその手が青い光を放つ。アレはたぶん光属性で治療しつつ水属性でも治療してるみたいだ。いや、光属性の治療は体が温かくなる。場合によっては熱くなる。だから冷やす為か。



 「なんで殴られたの?こっちは『破壊』纏ってんだけど?!お前どんなインチキした!!」



 ラズマリアが吠える。それは俺に対してのようだけど、それ以上にマー君に対しての怒りの方が強いらしい。


 今戦ってるのは俺なんだけどな。



 「俺は何もしてないさ。お前が見下してる彼が頑張った結果さ。


 それより良いのかい?彼から目を離すなんて自殺行為だと思うけど」


 「は? う゛ぇ゛ぇ」



 治療を終えて手を下ろす前に、その手の上から再び鼻っ面を殴る。今度は1発で止めず、いつもマー君と戦り合う時のように拳を繰り返し繰り出す。


 2年前と比べて殴った時の感触は悪い。それだけコイツが戦いが上手くなったってことだ。


 ただ、その程度じゃ足りない。


 腕甲の仕込みの刃を出して更に殴る。

 打撃と刺突、2つで殴ればよりラズマリアの肉体が傷付く。敢えて本質はまだ殴らない。殴ればコイツは形振り構わなくなる。

 まだ始まったばかりだ。いきなり一撃必殺をやったところで殺り切れない。もっと弱らせてからでないとその命に届かない。


 殺るんだ。なら正確に殺らなければ。



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