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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
最終章:プロローグ
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魔界の核


 「なんで此所なんだ?」


 「此所は特別な場所なんだよ。七大罪達や侍従達にも教えてない。もしかしたら彼女はその権能で把握してるかもしれないけど、伝えてはない。本当に俺しか知らない秘密が在る特別な場所なんだよ」



 言いながらマー君は玉座の方まで移動した。

 何をするんだろうと思い近付いて行くと、玉座の裏へと回り、マー君はそこで立ち止まった。


 手招きされるので近付けば、玉座の周りを指差した。

 なんだろうと思い注意深く見てみれば、何やら円形の物を隠すようにして玉座が在ることがわかる。正面からだとその椅子の装飾やそこに座るマー君へと目が行き絶対に気付かないだろう、かろうじて円だとわかる形にはみ出ている線。


 マー君を見れば、そうだよと返ってきた。



 「さぁ、転移しようか。俺が見本を見せるから、サー君は俺が転移で消えてから10秒後以降に俺の真似をして転移して。転移は足許に魔力を流せば発動する」



 言ってマー君は玉座に座った。

 念のため少し離れれば、マー君の魔力が漏れ出し、椅子ごとマー君の姿が消える。かと思えば、直後に先程と全く同じ玉座が上から落ちて来るように現れた。


 仕組みが知りたい。そう思いながらマー君がやったように座り魔力を足許へと流した。


 即座に視界は切り替わり、天井の中心にこの部屋全体を照らすように光る白い球体と自分が座る椅子しか無い部屋に着いたことがわかった。



 「いらっしゃいサー君。本当に此所を訪れたのはサー君が初めてだよ」



 言いながらマー君はこの部屋唯一の出口に立っていた。それを見て気付いたけど、此所は何処かに似ている……。


 …………そうだ、エルフの郷の、約2年前に俺とナディアが過ごしたあの部屋の手前と似てるんだ。

 それに天井に光る白い球体、アレにも見覚えが有った。というか最近はあまり見ないけど、1年前まではよく見た物だ。


 浮かぶ推測を敢えて胸に秘め、先に行こうと動き出したマー君の背中を追う。



 「ある程度察しはついてるだろうけど、此処はこの世界の中心で、この世界の核の部屋で、さっきの部屋の天井で光ってたアレがこの世界の核そのものだよ」



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