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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十一章:やり残したこと
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▼side Another act2:理性を残された者達Ⅴ


 3人は、いや親子は、竜人族の男が語った内容に言葉が無いようだった。口を開けて、言葉が出ない様だ。


 しかし先に指摘していた通り、ウィリアム・パリスはそこまで驚いた様子は無く、黙って睨むように竜人族の男を見る。



 「何か?」


 「何故今なんだとな」


 「あぁ……」



 竜人族の男は納得の声を漏らすと、そのまま歩き出入口の扉に手を掛けた。そこでウィリアム・パリスへと振り返り、笑顔を浮かべる。



 「最期は仲間の許で過ごしたいんですよ」



 扉は開き、そして竜人族の男は人間達の場所から立ち去った。


 残された3人の間には気まずさから来る沈黙が漂う。


 どれだけの時間そうしていたのか、最初に動いたのはウィリアム・パリスだった。


 彼も彼で出入口の扉へと移動し、扉を開けたところで立ち止まって、振り返ることはしなかったが「次の定例会にまた来る」と言って出て行く。


 完全に残された親子は互いに顔を見合わせたあと、奥へと戻って行った。



 サース達の話した2年後まで残り1週間頃の話である。



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