表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十一章:やり残したこと
636/689

『 』の目覚め


 「そうだね、その懸念点は尤もだ。ただ、続けていればそう遠くない未来、長くても1年以内には嫌になってやめると思うよ」


 「その根拠はなんでしょう?」


 「過去の経験からだね。

 天界は1度、アレによってアレの情報や色々な情報が破壊されている。それでアレのことを覚えてる奴は俺ぐらいになったからわかる奴は居ないけど、サースも言った通りアレはガキなんだよ。我が儘言って、納得出来なければすぐに癇癪を起こすガキだ。だから思い通りに行かないことが続けば、絶対癇癪を起こして、癇癪が終わればやる気を失くす。


 奴にとって時間は必要で、その間に自分の名声を高めようとしてるみたいだけど、思うように行かなければ最終的に萎えるのがアレだよ」


 「……そう、ですか。では、あとはハザード君次第ということでしょうか?」


 「そうなるね」



 魔王とガレリアの話が終わると、この場に居る全員が俺の方を見た。

 天界側は懐疑的、エルフの郷側は不信感、ガレリアはなんだろうか、応援されてるように見える。そして魔王は俺が完成させるのを疑ってないようだ。


 陣営毎、というより、俺を知ってるか知らないかで彼女等の思うところは違うらしい。まぁ当然のことだが。


 ここで何を求められてるかを考え、すぐに何をすれば良いかを思い付く。

 取り敢えず、中間報告と行こうか。



 「改めて進捗を話すが、魔王から転移の渦がどういうモノなのかを聞いて、俺なりに解釈した結果転移の渦は割と簡単に再現出来そうだった。 再現出来るということは、自然の転移の渦にも干渉出来るということだ。だから魔力を流すだけで転移させる為の魔法陣事態は完成してる。


 ただ、さっきも言ったが一定時間毎にという部分で手間取ってる。


 わかりやすく解釈するために、便宜上転移関係のことを空間属性、一定時間毎にの方を時属性とでも名付けるが、つまり空間属性への理解はある程度出来てるが時属性の方の理解は全く出来てない状況が今だ。


 だから今俺に足りないのは時属性の解釈だったりするんだが……、」



 そこで区切り、魔王と天界の奴等を見る。

 魔王は苦笑いをしていて、天界側は大きく目を見開いて驚いていた。あの驚きようは何度か見たことが有る。つまり正解って訳だ。


 1番教えてくれそうなのは魔王だが、魔王は教えてくれないだろう。天界側も、恐らく教えてくれないだろう。それをわかった上で目線で教えてくれと視線を送るが……、やっぱりダメそうだな。


 そう諦め掛けた時だった。



 『おぉー、まさか起きるとは。いつ振りだっけ?……うぉっマジか。彼が前に来た振りじゃん。なんで今回こんなに起きるの早いんだ?』



 そんな声が頭の中に響いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ