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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十一章:やり残したこと
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三世界会議Ⅳ


 「であれば!何故我々を呼んだ?!貴様等で成り立つ方法が有るなら貴様等は貴様等で動けば良いだろう!」



 エルフの郷にも来ていた天族が吼える。

 レヴィアタン達のように感情の一部が読めるわけじゃないが、サタンが反応していないことや顔が真っ赤なことから、恐らく羞恥から来る照れ隠しなんだろう。


 確か魔王から借りた書物の中に、こういう奴のことを示す適切な言葉が有った筈だ。


 ……あぁそうだ。



 「なぁ魔王」


 「なにサース?」


 「あのエルフの郷にも来ていた天族、アイツは『つんでれ』というヤツなのか?」


 「ブッッッ!!」



 俺が聞いた途端に魔王は腹を抱えて小刻みに震え始めた。

 というか、ガレリア達エルフの郷の面々以外のほとんど全員が笑い始めた。七美徳と思われる奴等や他の天族達は、顔を背けるなり、必死に表情筋を動かさないように太ももを抓って抵抗しているが全く出来ていない。

 七大罪達にいたっては大笑だ。唯一レヴィアタンだけが澄まし顔だが、彼女の腰から蛇を思わせる尻尾が現れ、その尻尾が彼女の背中を叩いていることから相当笑いを堪えているんだろう。


 そして唯一笑っておらず、俺が言った直後から顔を俯かせ何かを堪えるように震える天族の女は、俯かせていた顔を上げ、目に涙と顔を真っ赤に染め上げ、爆ぜるように叫んだ。



 「お前を殺すぅぅ!!」



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