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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十一章:やり残したこと
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魔王からの玉座の間への呼び出し


 そうして過ごして3ヶ月が経った少し後。

 午後からはゆっくりするかと考えてた時、魔王から所謂玉座の間へと呼び出された。


 これまでも何度かこの城の玉座の間には入ったことは有ったが、それはいつも魔王と一緒に入ってイギライアを交えてゆっくり過ごす程度のものだったんだが、今回は侍従を使っての呼び出しと魔王にしては物凄く珍しい形での呼び出しだった。


 なんだと思いつつ向かえば、それはもう偉そうに玉座に座る魔王が居て、頬杖をついていた。



 「どうした?」


 「これを見て」



 そう言われた直後、魔王の居る玉座と玉座の間の出入口に居る俺との広い空間に映像が投影された。

 何度か見たこと有るもので、この魔術の原型を創ったのは俺だからどういうものかは原理はすぐにわかった。


 映し出されたのは、荒れ果てていて判断が一瞬遅れたがサクラ共和国の首都だった。


 その中心近く、3ヶ月半前に俺とアイツがぶつかり魔王とラズマリアがぶつかったあの場所は今、どうやら死の立ち込める死地のようだった。


 遠くに見えるは瓦礫の残骸。近くに見えるは様々な種類の亡骸達。亡骸に魔物や人型の区別は無く、それがどういう亡骸なのか判別する手立てが無いほどに散らばる骨と腐った肉の集まり。

 そして更にその中心で戦い続ける1人の人型が居た。


 その戦い方、その圧倒的強者の戦い方をする存在がラズマリアだということはすぐにわかった。

 だからこそ投影されたこの映像の意味がよくわからなかった。



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