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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十一章:やり残したこと
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デート:レヴィアタンⅡ


 取り敢えず食べながら、離れても尚鬱陶しく絡んで来るレヴィアタンをいなしながら、周囲を観察する。


 まず最初に視界に入れるのはアスモデウス。

 未だに名前を呼ぶことはおろか名乗られてすらいない。名前事態は魔王やサタン達や侍従達の話から知ってはいるが、それだけという間柄。


 ただ、アンガントの時の後日に魔王から七大罪については説明を貰った。


 七大罪。

 人間が魔に堕ちる七つの要因のことらしい。


 憤怒を司るのがサタン。

 傲慢を司るのがルシファー。

 嫉妬を司るのがレヴィアタン

 強欲を司るのがマモン。

 色欲を司るのがアスモデウス。

 怠惰を司るのがベルフェゴール。

 暴食を司るのがベルゼブブ。


 言葉の内容で、どういうことかはある程度予想出来る。


 要するに憤怒は行き過ぎた怒りで、傲慢は行き過ぎた相手を見下すとかそういうもので、嫉妬は良くない意味で相手を羨むことで、強欲は行き過ぎた欲求のことで、色欲は行き過ぎた性欲のことで、怠惰は行き過ぎた怠けのことで、暴食は行き過ぎた食欲のことだ。


 七大罪はそれぞれが司る分野が有り、自分以外の七大罪の領分を侵すことを魔王に固く禁じられてる。破ればクレンジングとかいうアレでやり直すらしい。


 今回のレヴィアタンの行動は分類的にはアスモデウスの領分だ。だから彼なのか彼女なのかわからない奴の領分を侵していると判断して割り込んで来そうなものだが……、



 「ほら、しっかり食べる物は食べなよゴール。じゃないとこの後の[自主規制]ですぐに終わっちゃうよ!」


 「…………断る」


 「断るとか言いつつアナタ寝るんだから、寝てる間にナニされても気付かないでしょ!ほら、ちゃんと栄養補給して!」


 「うる……さい……」


 「あ、アナタ、やった……わね……」



 そんなやり取りと共に彼なのか彼女なのかわからないアスモデウスは机に突っ伏した。ベルフェゴールの領分を思えば、恐らく寝かされたんだろう。



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