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デート:レヴィアタン
先に宣言しておきます。
しばらくこれまで避けて来たラブコメのような他愛無い日常パートが続きます。
「デートに行きましょう?」
ある日の食堂で、朝食を食べている時にレヴィアタンからそんな誘いを受けた。
もう1度言うが、食堂だ。当然他にも人は居る。
今はサタンとルシファーとベルゼブブ、それにベルフェゴールの介護をしているアスモデウスか。
食事を摂る手を止め、一拍。色々と言いたいことや聞きたいことが込み上げて来たが、それ等全てを呑み込んで、一言。
「断る」
「断られるのを断るわ。さぁ、食べたら早速、街へ行くわよー」
「おい、食べ難いだろ、抱き付くな」
「貴方はどちらの手でも食べられるじゃない、私が腕に抱き付こうと困らないでしょぉ?」
「食べること事態は困らないが、精神的に鬱陶しくて困るから離れろ」
「あら酷い。アタシってそんなに魅力無い?」
「そういう話以前の話だ。良いから離れろ」
「もぉ、仕方ないわね……」
急な誘いと抱き付き、これまでにも何度か有ったが、何故か今回はよりしつこい。なんだコイツ。何が狙いだ?




