表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十一章:やり残したこと
577/689

ソーマを飲む理由


 魔王が飲めというのなら、飲んだ方が良いんだろう。それに、ソーマの効能を思えば誰でも欲しがるだろう物だ。その上で、



 「目的は?」


 「今更属性についてはどうすることも出来ない。これはどうあってももう覆らない。だけど、魔力ならどうにかする方法が有る」


 「……増えるのか?今よりも早く多く」


 「サースの場合は戻すと言った方が良いかもしれない。本来在るべき状態に戻す。


 改めて言うけどね、本来サースは愚妹が君から力を奪った時点で死ぬ筈だったんだよ。

 それが奇跡的に肉体的潜在能力と割れた陶器の小さな破片みたいな量の魔力が残ったことと、君の幼馴染みの本来の属性が水だったということもあり君に水属性が残ったから今もそうして生きてられるんだ。


 そしてその器とも言える肉体は恐らく今が最高潮のものだろう。それ以上は恐らく伸びない。つまり君の肉体はその潜在能力を出し切った。


 君を湖に例えよう。水が干上がり、底の土が湿る程度の水気しか無い、剥き出しの湖の中も湖の周りも荒れ果てとても修復することが出来ない終わった水源。それがこれまでのサースだ。

 そして今は剥き出しの湖の中も、荒れ果てた湖の周りも、全ての整備が整って、あとは水を持ってくるか湧かすかという状態が今のサースだ。


 だから、ソーマを飲んで、水を湧かせて湖を復活させる。水が湧いて溜まれば、晴れて元の状態に近い湖の完成だ」


 「…………摂取する量の指定は、せっかく整備した湖の中を湧かす水で崩さないためか?」


 「そういうこと。ここで焦ると、その前にもうどう足掻いても戻せない状態になる。だから摂取量は絶対に守ってね」


 「了解」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ