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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十章:見切り
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 転移した場所は前に魔王に連れて来てもらった場所と同じ場所だ。果たしてここがこの大陸の中心なのか、それとも離れた所なのかは定かじゃないため、まずはこの大陸の大きさとその中心を捜す必要がある。


 明らかに時間が掛かる。だからこっちの為に時間を掛けたかったんだが、やはり予定というものは思ったようには行かない。



 「どうする?一応これで2人もこの大陸に来ることが出来るようになった訳だけど、これからもしばらく着いて来るか?」


 「ここで何をしようとしているのか、まずはそれから教えてはもらえないだろうか」


 「良いぞ」



 ブラファー達に今後のこの大陸での活動について説明する。


 説明すると、最初はあのアルメガ含め表情を崩していたが、俺のやることに自分達が手伝えることは無いと判断したのか、2人は2人でこの大陸に腰を下ろすのかどうかを見て回ることにしたようだ。


 そこで今後の展望の話は終わり、行動は翌日の朝日が昇った時からということで、今日はそのまま休むことになった。


 今のこの大陸は、少なくとも今見える範囲は何も無い、ただの少し粘土質な土の大地が拡がる広野だ。

 魔王曰く、身を休める木も、水辺も、岩影も、洞窟も無い。ただただ広い広野の土地。それが今のこの大陸らしい。


 元々ここは、魔王が自分の修行の為に創り、用済みになったから俺に自由に使えと案内された場所だ。俺も何度か世話になった。


 それが今、ラズマリアのことやエルフの郷の件で何か思ったらしく、この大陸の中心に種を植えてほしいと言われた。


 小さな種だ。野苺の種のように小さい。

 何の種かもわからないし、この種1つを中心に植えるだけで何が有るんだとも思うが、この話をしている時の魔王の雰囲気的にかなり重要そうなものだった。

 その証拠に、最悪移住の話よりこっちを優先してくれとも言われたから余程のことなんだろう。


 これがいつ芽吹くのか、これが何に成るのか、それは俺が生きてる内に見ることが出来るのか。

 そんなことを考えていたら眠くなったため、その日はそのまま眠った。



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