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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十章:見切り
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巨体破壊


 俺の拳によりヨトゥンマキアの体が一瞬宙に浮く。その間に尻へと移動し、強化した俺の腕と遜色ないほど密度を高めた水の腕を4本準備し、今まさに背中から地面に着くという時に尻の割れ目の真ん中辺り、背骨と骨盤を繋ぐ骨の辺り目掛けて水の腕で殴る。



 「おぐっ、ゴッ、キサ、グォォ!」



 水の腕に殴らせてる間に俺自身は尻から膝の方へと移動し、そこでも今尻を殴ってる水の腕と同じものを4本作り、こっちはそれぞれ2本ずつを膝目掛けて横から殴らせる。



 「あし、ナメ、ナメるなぁ!!」



 立ち上がろうと手を付き肘を付こうとするヨトゥンマキアのその手と肘の付く先にとても滑りやすい粘度に換えた水を展開し、その上に手や肘を付かせる。


 そうすることで、ヨトゥンマキアの手や肘は滑り、上体を起こすのが困難な状態へと誘う。


 その間にそれぞれの手首、肘へ移動し、それぞれに水の腕を2本ずつ宛がい、殴らせる。


 今、ヨトゥンマキアは、それぞれの関節を攻撃され、上体を起こそうにも滑り腹筋でも起き上がれず、膝を立てようにもその膝が両側面から攻撃されていることでどうすることも出来ない。

 肩や股関節は何もしていないため動かせるが、何処へ動かそうとも水の腕は一定の距離を保って着いて行き、奴の関節を破壊しに掛かる。

 これをやる俺を捕まえようとしても、もし顔の両の目で視界の情報を得ているのなら、何処に居るかもわからず、その場で駄々を捏ねる子供のように藻掻くことしか出来ない。


 恐らくこんな経験は初めてだろうし、今までその巨体で何でも解決してきただろうから、今頃内心かなり焦っていることだろう。


 その証拠に、ヨトゥンマキアの本質はかなり焦っているのか、その巨体の中を泳ぐかのように移動し、俺が攻撃している場所へと赴いては鍛冶師のように鎚のような物を奮い、頑張って直しているようだった。


 それで、ちょうど俺の近くへ来た時に、その本質の首を掴んでやった。



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