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ドルドルン・ドンドル
建物内は大きな作業場という感じだった。
大きな作業場の中に鍛冶場と小物造りの作業場が有るようで、全ての作業がここで完結するようになっているようだ。
鍛冶場と作業場の椅子をそれぞれ持って来て、そこに座るように促される。
促されるまま座ると、爺も座った。
「自己紹介遅れた。前世が人間のドルドルン・ドンドルと言う。今はこのダンジョンの王だ」
「この人界の人族のサース・ハザードだ。よろしく」
「それで、どういう経緯でここに来た?」
「信じられないかもしれないが、今この世界は割と崩壊の瀬戸際に在る」
それから人界のこと、天界のこと、魔界のこと、エルフの郷のこと、魔王のこと、ラズマリアのこと、人界の文明のことなどについて話した。




