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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第十章:見切り
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糖度


 竜人族の村から出発し、南へ。

 位置で言えばマハラ帝国の北北東の方角に在る大きな山の地下にドワーフ族達の集落が在るらしい。


 普段は飛んで行くそうだが、今回は徒歩だ。

 俺が飛べないということもあるが、ブラファーが自分で動けないため、必然的に歩きとなった。

 アルメガがブラファーを抱えて飛べれば普通に空を進めるんだが、ブラファーを抱えての飛行はアルメガには難しいらしく、仕方なく歩いて行くことになった。


 最初の2日ほどは気にもしなかったが、流石に3日目になると我慢の限界が来た。



 「なぁ」


 「なんだサース殿」


 「これを飲め」


 「これは?」


 「良いから飲め。それでこの移動の問題は解決する」


 「? 何の話だ?説明をしてくれないか?」


 「良いから飲め。飲めば全てが解決する」


 「いや、サース殿?」


 「飲め」


 「いy」

 「飲め」


 「…………アルメガ」


 「畏まりました」


 「飲ませる時は地面に下ろしてから飲ませた方が良いと思うぞ」


 「……はい」



 有無を言わせずエリクサーを飲ませる。

 そうすれば忽ちブラファーの四肢と両翼が復活し、ブラファーとアルメガのカオが驚きの表情で固まった。


 最初は竜人族特有の価値観を尊重してブラファーの覚悟と矜持を尊重した。

 だが、流石に移動中も含めずっと互いの名前を呼び合い熱っぽい視線を混じ合わせ、また互いに名前を呼び合い熱っぽい視線を混じ合わせる。そんなことを寝る時以外ずっと繰り返されれば流石に鬱陶しい。


 だから覚悟も矜持も知ったことではないってほど鬱陶しい。だから飲ませた。



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