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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第九章:人類の敵
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▼side Another act1:ウィリアム・パリスの決断Ⅳ


 ウィリアム・パリスが空を見上げると、そこには人型何かが在った。

 容姿は伝え聞く魔族の王たる魔王という呼び名が似合う風貌だったが、その顔はその端整とわかる顔立ちに似合わず恍惚としたものになっていた。



 「(誰だ、いやなんだアレは?何故こんな所に居る?何故そんなカオをする?


 …………いや、そうか。アレか。アレが奴の協力者なのか)」



 ウィリアム・パリスが1人納得している間に2人の戦いが始まる。


 しかしその戦いは、明らかに先程までの戦いとは別物だった。しかし同時に、ある意味で先程よりも酷いものだった。



 「(なん、なに、なんだぁ?獣か何かか?素人目に見ても技術が高いのはわかるが、魔物同士の戦いみたいだぞ。本当になんだコイツ等?


 だが、見ればわかる。確実にコイツ等は今を生きてる。今にしか生きてないという方が良いのか)」



 1人納得している間に2人の声が耳に届く。



 「テメー、何処でその技術を覚えた」


 「何も黙って体を明け渡していた訳じゃないってことだよ!」


 「(体を明け渡していたと言ったか?奴の反応的にそれはわかってたって感じだ。つまり最初のはサクリフィスじゃないとわかって戦っていたってことだ。そして恐らく、奴にその情報を教えたかその情報を知るキッカケを与えたのはアイツか。


 あのカオを見れば2人の戦いを楽しんでいるのはわかるが、それだけでこの場に居るのは違う気がする。こじつけかもしれないが、アイツがこの場に居る理由は……サクリフィスの体を乗っ取っていた奴か。


 あんなヤバそうな奴が出て来るほどのことなのか?

 俺達の知らない所で何が起きてるんだ?)」



 ウィリアム・パリスの思考は2人の戦いへの思考から関係無い方へと逸れていく。

 その間に幼馴染み同士の戦いは進んでいき、次第に2人の拮抗はフォルティス有利へと傾いて行った。



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