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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第九章:人類の敵
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▼side Another act1:ウィリアム・パリスの決断


 突然始まったサースと総帝の戦いに、その場に居た全員が空いた口が塞がらなかった。


 しかし一部の、サースと交流の有った者達は何処か「やっぱりか」という感情を持っていた。


 ウィリアム・パリスもその例に漏れず、しかしサースと総帝の戦いを冷めた目で眺めていた。



 「アイツ、いつも偉そうな態度取ってて腹立ってたけど、喧嘩売んなくて良かった……」


 「偉そうな態度取るだけの理由は有った訳だな。それはそれとしてスゲー……」


 「総帝様と戦いになってるだけで次元違うよな」



 ウィリアムの元クラスメイト達が思い思いにサースの戦いに言葉を溢す。



 「(俺様も戦いについてはそこまで詳しい訳じゃないが、善戦しているように見えてるのか)」



 ウィリアム・パリスが冷めてる理由は元クラスメイト達の2人の戦いへの認識の低さについてだった。

 戦いについて詳しくないと思っているウィリアム・パリスの目には、2人の戦いはサースの善戦ではなくサースの優勢と写っていた。それも圧倒的優勢に。


 事実はウィリアム・パリスの認識通りで、サースが常に総帝を押していた。



 「(明らかに奴が人類最強を押している。だが他から見れば奴が人類最強を相手に戦いを出来ているって認識なのか。


 確かに今の総帝は破壊属性とかいう物の使い手らしいし、その属性の前では誰も何も出来ないらしいが、奴を見ている限り別にその力への対抗は簡単そうだな。対抗手段は……魔力か?確か奴は有り余るほどに魔力を回復出来るとか言ってた気がする。それもそれでどうかと思うが、だとすれば魔力量さえどうにかなれば破壊属性もどうにかなるのか)」



 ウィリアム・パリスが考察している間にも戦いは続く。

 それが続くほど彼の中で1つの疑問が湧いてきた。



 「(本当に今の総帝は人類最強なのか?明らかに人類最強は奴の方だろう。それに戦い方が明らかに雑だ。認めるのは癪だが、まるで俺様みたいだ。工夫が無い。ただ破壊属性と総魔力量による力押しだな。


 でもそれだとおかしい。就任当初は剣の腕も格闘の腕も魔法の腕も他の帝達並みだと公布されていた。明らかに今の戦い方とは正反対だ。

 本当に手を抜いてるのか?だとすればあまりにも余裕が無さそうだし奴の立ち振舞いが上位者のソレで一方的だ。明らかに何かがおかしい)」




 明日から数日間入院します。

 その関係でその数日間は予約更新を行いますが、入院期間が延びたらその分だけ更新が出来ない日が続きますのでご留意いただけると幸いです。



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