表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第八章:世界の王
448/689

▼side Another act2:恋する乙女は止まれないⅡ


 時を同じくして、サース達がエルフの郷から退去した後、未だリコから生命力を吸われて目が覚めない他のエルフ達の面倒を見ていたナディア。


 彼女は他のエルフ達の面倒を見つつも、サースが目覚めてからの一連の流れを思い出していた。



 「怖かったな……」



 思わず溢れた自分の言葉に、内心「でも」と続けそうになったが、ナディアは頭を振って続こうとした言葉を頭の中から掻き消した。



 「(何考えてる私?!相手は10数年しか生きてない子供なのよ!!?)」



 しかし自身の言動や行動を改めて振り返ってみると、完全にサースのことが好きで堪らないただの女だったと気付き、より一層羞恥心が彼女の心を満たした。



 「(なんなの、何が「俺と思い出作りをしようってことか」「正解」よ!恋する乙女じゃないんだからもっと言い様有ったでしょ!?というか他の言い方って何?!あー!もぉー!何より腹立つのは、なんで彼あんなに冷静なのよ!本当に10代の人族の子供?!あの歳の人族の男の子ならもっと性欲に忠実でも良いでしょ!なんで私を襲って来なかった……ってほらまたぁ!)」



 まだ気付いていないが、ナディアの内心が荒れればそれに呼応してエルフの郷の居住区以外の場所の被害が凄いことになっているのだが、その事を彼女が知るのはサースが亡くなったずっと後の話だったりする。



 「(もう、良いわ!たぶんこの想いは止められないだろうから!だったらとことん攻めてやろうじゃない!!)」



 恋は盲目とはよく言ったものである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ