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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第二章:違和感
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▼side Another act1:「失礼します」


 すみません、ここのところ体調が優れず第3章入るまでと入ってからもしばらくは1ページ辺りが短い更新が続くと思います。

 ご了承ください。




 サクラ共和国の首都プラムに在るギルド長室。そこにプラム国立学園のとある生徒が訪れていた。


 コンコン。そんな小気味良い音が廊下側からのノックで鳴り響く。

 部屋の主はその音を聞いてすぐに「入って来い」と返事をした。


 扉をノックした者、ウォイム・エンラジーは「失礼します」と言い中へと入る。


 中で待っていたのは赤のローブを着た男と青のローブを着た女だった。炎帝と水帝である。


 ウォイム・エンラジーは彼等の姿を確認すると、慣れた様子で部屋の隅に有る給湯所に移動して魔法を駆使しながら飲み物の準備を始めた。



 「父さんと水帝様は何を飲まれますか」


 「俺はいつものだ。あとウォイム、ローブを着てる時に俺のことを父と呼ぶのはやめろと散々言ってるだろ」


 「私は普通に紅茶で良いわ。貴方がどれだけ上手くなったか見てあげる」


 「父さん…、失礼しました。炎帝様はアカバ王国の緑葉を使ったお茶で水帝様はこの国の紅茶ですね。少しお待ちください」



 ウォイムは本当に慣れた手付きで注文された物を容れていく。

 緑茶は熱々に熱されてそのまま取手の付いたカップへと注がれ、紅茶は少し置いてから熱湯で暖められたカップへと注がれた。

 それを自身の緑茶と共に盆へと乗せて客人用に用意された机へと運び、それぞれが座るであろう場所に置き、部屋の主の許可を待たずに席へと座りその茶を静かに咽へと流し込んだ。


 水帝は何も言わずに置かれた紅茶を手に取り飲むと、小さく「ごうかく」と呟き紅茶を楽しんだ。

 そして炎帝は何かの書類を書き上げたのか動かしていた手を止め大きく伸びをしたあと、水帝の横へと座り同じように緑茶で咽を潤した。


 帝の2人がウォイムへと近況について話を聞き、それをウォイムが話す。そんなやり取りで始まった会話は、そのまま今日ウォイム・エンラジーがこの場所へ来た本題へと移った。



 「それで、お前から見てサース・ハザードはどういう奴だった?」



 炎帝から聞かれたのは、彼の後輩であるサース・ハザードについてだった。



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