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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第八章:世界の王
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エルフの郷の事情


 「の、乗り気かどうかは、置いといて……。確かにこうして一緒に居るんだから知る権利は有るわよね」



 そこで1度句切り、すぐに続きを話し始める。



 「私達エルフの郷の住人は、実は皆性別が無いのよ。正確には女性しか居ない。男性に見える人はそう変化した人なの」


 「どういう話だ?」


 「私達は女性しか居ない。だから繁殖という意味で繁栄するには外部から種を貰う必要が有るの。でもそこに性別は要らなくて、エルフの郷のエルフ以外と交わることで私達は繁殖することが出来るの」


 「…………」



 何を言いたいのかわかり、黙るしかなかった。

 種族的に他種族を求めるのは仕方がないということはわかる。だからこその『慢性的な男日照り』という言葉の意味もしっかり把握出来た。


 つまりここに俺とガレリアが閉じ込められたということは、俺というエルフの郷のエルフ以外の種を渡せということなのだろう。

 魔王本人ではなく俺が選ばれたのはどうせ俺にそういった決まった相手が居ないからとかそんな所だろう。


 ……あぁ、なるほど。元々なのかそれとも世界の王となったからなのかはわからないが、ガレリア的にはもう他の種を貰うというのは確定事項なんだろうな。そうしないと種が滅ぶから。

 だから照れた。


 話はわかった。だが、だからと言ってはいそうですかとその気も無い相手と自分の意思で交わるつもりも無い。でも俺が此処から出るには交わるか時間が来るまで待つかしか出来ないだろう。魔王が此処から帰るのを許してくれないだろうからな。


 なら、だ。



 「条件が有る」



 少しでも俺の利になるよう交渉するとしよう。



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