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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第八章:世界の王
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「有難いが、甘やかし過ぎだろ」


 「悪い、待たせた」



 出来上がった短剣の刀身側を持って魔王の隣まで行き、その柄を魔王へ向ける。



 「たぶんこれで刺せば色々めんどくさい繋がり関連を斬れると思う」


 「ありがと」



 それだけ交わして魔王は右手でその柄を握り、左手を抜くと同時に短剣をエルフの胸へと突き刺す。


 突き刺したと同時にエルフが叫ぶ。

 しかし叫んでいるのは目の前のエルフだけじゃなくこの空間、この世界そのものが叫んでいるようだった。


 それはガレリアもそうだったが、最初叫んだきりで今は肉体的に若々しく瑞々しい体では無い萎びた状態だが、呼吸は安定していた。



 「これ、良いね。かなり危険だけど」



 嬉しそうに魔王は短剣を振ったあと、こちらに短剣の柄を向けてきた。

 受け取ろうとして気付いたが、いつの間にか腕が復活していた。それで脚の方まで見れば脚まで復活しており、魔王の顔を見ればウインクしていた。



 「有難いが、甘やかし過ぎだろ」



 受け取った柄を摘まんで軽く投げ、刀身を摘まんで再び魔王の方へ柄を向ける。



 「これよりも良い物を創ろうと考えてるからこれはやるよ」


 「ふぅーん?じゃあ有り難く」



 魔王は嬉しそうに受け取るとそれを仕舞い、ついでにセスフンボスも仕舞ったところで場がようやく落ち着いた。



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