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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第八章:世界の王
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「ゴブリンかよ」


 目を覚ますと木造の、いや、恐らく木の虚の中のような場所に居た。

 木の虚の中と表したのは加工した跡が一切無く、しかし壁や床や天井を形成しているのは間違いなく材質が木だったため、木の虚の中と表した。


 俺はベッドの上で寝かされていたらしく、そのベッドも廃城や魔王の城に有るような物凄く上等な物ではなかったが高級宿に有るような寝心地の良い物だった。


 部屋の中を一言で言えば独房や監禁部屋という表すのが1番近い表現だった。

 確かにベッドは寝心地が良くて品質も良さそうだったし部屋の中で自由に過ごせそうな空間ではあった。

 ただこの部屋には窓が無く、そして扉のような物は天井に有った。

 明らかに普段使いするために用意された部屋ではない。


 基本的に人は1人で天井に手を触れることは出来ない。

 必ず足場を用意するか浮かぶなどをするしかない。

 意識を失う前の記憶の通りならここはエルフの郷だろうことはわかるが、エルフの郷のエルフが普段使いにこのような部屋を使うとも考えられない。


 ここまで考えればここがどういう場所で、意識を失っている間の俺がどういう扱いだったのかある程度の察しはついた。



 「ゴブリンかよ」



 左腕は治っていた。無かった期間が長いため筋力が衰えていて右腕とのバランスが悪いかと思ったがそんなことはなく、しかも普通に動く。絆の指輪も有る。幸いなことに宝物庫も有った。

 だが服が無い。全裸だった。そして常に股間が怒張していて痛いぐらいだ。どうやらこの空間の空気に媚薬効果の有る成分が混ざっているらしい。


 取り敢えず股間の主張が鬱陶しいため『奥の手』の応用で体内と周囲の空間に漂っているであろう媚薬の成分を無効化し、宝物庫から年のために入れておいた服を取り出して服を着る。


 そして身体強化を行って天井を殴り破った。



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