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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第八章:世界の王
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撫で撫で


 前ページの最後、一部言葉に抜けが有ったので追記しておきました。




 「よく、わかったな」


 「何故貴方がそんなに生き急ぐのか、その原点が気になってね。

 ハザード君の故郷を調べたら自然と答えは出たわ。


 今はどうか知らないけど、最初の動機は『見返したい』かしら」


 「大正解だ」



 そこまでバレてるなら隠す必要が無い。だから素直に答えれば、突然同じ目線の高さで頭を撫でられた。


 俺とガレリアの身長差は7歳前後の人族の座高ほど有る。頑張れば頭を撫でられても不思議は無い差だが、頑張った様子も無いため一瞬面喰らった。


 足許を見れば浮いていたため、風の魔法で浮いたのだろうと結論は出たが、やっぱり突然の行動に理解が追い付かない。



 「…………何してるんだ?」


 「たった15年しか生きていないのにその高みに到ったのは紛れもなく貴方の死ぬ気の努力の結晶。たぶん、あの方が褒めても貴方はそれは出来て当然と思うでしょう。だからこうやって、全く関係無いけど比較的貴方と距離が近そうな私が褒めてあげようかなって」


 「…………そうか」



 純粋な善意というか愛情みたいなものを生まれて初めて示されたかもしれない。


 ガレリアの中で俺に対する憐憫の情は有るかもしれないし、そんなつもりは無いのかもしれないが、少なくとも気恥ずかしさと嬉しさを感じてる。

 そして本来、こういうのは幼少期に主に母親から子供は与えられるということも知識では知っていた。慈愛や無償の愛というんだったか。


 これまで俺はこんな褒められ方は一切して来なかった。

 そして恐らく、俺の素性を調べたのなら俺がどういう環境で育ったのかもある程度把握されていることだろう。

 そうでなければガレリアがこんなことをする理由は1つも無い。理由はどうあれ、今この時の彼女のこの行動が善意なのは確かだ。


 だから静かに、彼女が満足するまで撫でられることにした。



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