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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第八章:世界の王
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学生最後の9ヶ月


 第八章、始まります。




 卒業に必要な単位全てを取り終え、必須科目の受講すら受けなくても良いというお墨付きを貰い、ただ卒業課題の『帝様の誰かと戦い善戦すること。達成されるまで何度でも挑戦可能だが、この課題に取り組みたい場合前以て予定を戦いたい帝様と組んでおくこと』へ向け我武者羅に9ヶ月ほどの時間を過ごした。


 この期間の間、たまに大山ダンジョンへと赴きスァールァドークに師事したりもしたが、それ以外はずっと魔界で過ごした。

 魔力回復ポーションやその他の俺製のポーション類についてはエルフの郷出身のエルフ、ナディア・ガレリアに一任した。


 レシピを渡し、それをギルドに卸すという仕事を頼むと言ったんだが、いつかの問答のように「受け取れない」「見返りは要らないから頼む」の押し問答を数度繰り返し、最終的には『学園を卒業後は魔女の瞳で働く』という契約を行い彼女にギルドのことを委託した。

 押し問答の際、また「私の体を」なんて言われて困ったが、契約の話を持ち出したことで事なきを得た。


 だがその直後に魔王と会った際、散々弄られたが。



 魔王と言えば、魔界では遂に人界でSSSランクと呼ばれたキラー種を相手にしても大人が赤子の手を捻るかの如く簡単に狩れるようになった。

 そしてそれは、魔界基準のSSSランクにも危なげなく勝てるようになったという証明でも有り、次の目標が魔界基準のSSSランクのキラー種をその辺を散歩するが如く狩れるようになることとなった。

 この目標は達成する上で話しておかなければならないことは、スケルトンのリチャードについてだ。


 遂に俺は、何の制限もないリチャード相手に5割引き分け、2割勝ち、3割負けというところまで迫れるようになった。これはサタンがその信条を曲げ、彼が得意とする彼本来の戦い方をするかしないか悩むというほどだ。

 魔王基準で言えば、手加減していない魔王に10秒善戦出来る程度と言えば良いだろうか。

 本気の魔王は簡単に世界なんて入れ物を破壊出来る。そんな強さを持った相手に10秒も持つと考えればかなり強くなったと言えるだろう。

 まぁ、サタンは40秒持つんだが。



 そんな生活を過ごして10ヶ月目。卒業課題達成に向け、そろそろ学園にまた通い始めなければならなかった。



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