表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第七章:魔人創造
385/689

▼side Another act3:アンガントⅡ


 気付けばルシファーの胸には魔王の腕が入っていた。

 腕が入ったことに痛みは無かったが、すぐにまるで心臓を鷲掴みにされたような苦しみと、体から癒着した臓器を無理矢理その部位だけ引き剥がされるような叫ぶことすら出来ない拒絶を体と精神と魂が叫ぶ。


 体と精神という器から何かが抜けた。

 ルシファーがそれを知覚すると同時に意識を失い、しかしその直後にはすぐに意識が戻った。


 しかし意識が戻ると同時にルシファーは己の無力感を自覚する。

 そして同時に自分がもう『ルシファー』ではないということも自覚した。


 自覚したからこそ、無力感を覚えるからこそ、ルシファーだった者はもはや何もかもがどうでも良くなった。

 自分はもう強者ではない。だから自分にはもう価値が無い。


 ルシファーだった者の胸の内は諦観で一杯だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ