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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第六章:選択
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▼side Another act1:ウィリアム・パリスの選択Ⅶ


 ウィリアム達の放った魔法の着弾による爆発音や、それに伴い悲鳴を上げる狼型の魔物達の声で戦闘を察知したガラギス達がウィリアム達の許へ戻って来たのは、ウィリアムとモナークの魔法により死んだ魔物達の死骸を他の魔物達が半分ほど平らげた頃だった。


 ガラギス、エギル、イリアの3人が片手間に魔物達を屠り、ウィリアム達を呆れた目で見る。



 「お前等な……」


 「違う!この売女が動かないのが悪いんだ!」


 「だから人の事を売女って言うのを止めなさいって!アンタがそういう態度だから私は動きたくないのよ!」


 「さっきと言ってることが違うぞ阿婆擦れ!だいたいなんだその舐め腐った態度は!少しは」

 「そこまでだ。お前達が物凄く相性悪いのはわかったから、取り敢えず帰るまでその言い争いはしないように」



 ガラギスが2人の間に無理矢理入って再び言い争いを始めようとした2人を止めた。


 エギルとイリアの2人は肩を竦めて頓挫している夜営の準備を始めた。



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