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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第六章:選択
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「ガラギスはどう思う?」


 ウィリアム・パリスから思いの外至極真っ当な意見が出て来たことに面喰らいつつ、ガラギス以外の4人の意見を纏めてみる。


 要するに戦いたいのが2人と、身の丈に合ったことをしよう撤退しようというのが1人と、論外が1人だな。


 戦いたい2人は血の気が多いが、昨日の件が有るから自分達でもやれるという自信が有るだろうことはわかる。

 目先の欲に囚われていないかと言えば否だろうが、少なくともちゃんと何かを考える素振りは見せたため思考せず勢いのまま言っただけということは無いだろう。


 撤退意見も的を得ている。ここに居る俺達はギルドランクは最高Dランクで、学生で、その学生の課題としてここに居る。大きな判断をする者が居ないから判断を下せる者の許へ報告し判断を仰ぐというのも王道な主張だ。


 帰りたいについては論外だ。これ以上こいつに時間を割く必要は皆無だろう。

 死にそうになっても放っておくことにするか。


 これ等を踏まえて、



 「ガラギスはどう思う?」


 「俺も撤退側かな。ここに権限を持った人間が居ないのに勝手に行動するのは、被害が出た時が恐い。猶予はわからないけど、少なくとも昨日のことで牽制にはなっただろうから時間的余裕は出来たと思う。だから今の内に確実な権限を持った人に話を持って行くのが間違いが無いと思う」


 「そうか」



 これで続行2、撤退2か。なら折衷案はこれだな。



 「全員の意見を聞いて、俺も撤退に賛成だ」



 俺がそう言うとウィリアム・パリスとクソ女が露骨に喜び、血の気多い2人は片方は見るからに落胆し片方は不満そうなカオをした。


 喜ぶ2人を一睨みして黙らせて続きを話す。



 「だがこれはあくまで班としての意見で、俺個人の意見としてはこのまま調査を続行することに賛成だ。


 ガラギスとウィリアム・パリスの意見、両方が具体的で一理有ると思った。

 この正反対の意見の問題点は相手の規模が未知数ということと俺達側の実力と権限の3つだ。


 これ等全部を解決する方法は、誰かが単騎で調査を続行し、他の5人は急いで首都に戻って報告するのが1番効率が良くて確実だと思う。


 だから俺が残って調査を続行し、俺が調査を続行したことと今回のキラー種の件についてガラギス達にはギルドへ報告してもらいたいんだが、どうだ?」



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