表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第六章:選択
294/689

侮辱以外の何者でもない


 今回のキラー種が魔族。そう気付けば、なんだか今回の依頼そのものが仕組まれたもののように思えてきた。


 あまりにも強引なランクを無視した依頼発行。

 以前からの俺の実力を認めているのに一向に上げられないギルドランク。


 この2つは両方とも総帝フォルティス・サクリフィスことクソ野郎が関わっている。明らかに作為的な物だ。


 そんなことを考えている間にもガラギスは己の考えを口から吐き出す。



 「キラー種が相手の筈なのに明らかに実力不足の俺達がこの依頼を充てがわれたのは、そんな横暴をして何も問題が起きないのは総帝様だ。


 サース。父上から聞いてるけど、君は次の帝候補でもあるんだろう?だから今回のこの依頼は、総帝様から君への試練の1つなんじゃないかと俺は思うんだ。


 もし君が総帝様と面識が有るのなら、君のその強さにも頷け」

 「そこから先は慎重に言葉を選べよガラギス・マラベス。場合によっては死体が1つ出来るぞ」



 あまりにも不快なことを口走ろうとしたガラギスの首を掴み宙へと持ち上げる。


 当然本気ではやってないが、今最後まで口走ろうとした言葉がどれだけ俺にとって侮辱的なのかを伝えるにはこれほどわかりやすいことは無いと思う。



 「敢えてここでハッキリと言葉にして言うが、俺は学生の間に総帝を殺すためにこれまでの人生を生きてきた。

 今お前が口走ろうとした言葉はそんな俺にとって侮辱以外の何者でもない。だからこれ以上俺の手に力を籠めさせてないでくれよ?」



 そう言ってからガラギスの首から手を離した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ