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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第六章:選択
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下級生との顔合わせⅡ


 「初めまして、サース・ハザードだ。ギルドランクはDランク。得物は何でもギルドランクAの本職達と変わらない練度で使えるから指導出来ると思う。よろしく」



 俺の自己紹介に女2人はあからさまに眉間に皺を寄せた。

 まぁ、上級生でギルドに登録しているのにDランク。それなのにAランクと変わらない練度。嘘吐きだと思われても仕方がない。


 しかし俺の自己紹介を聞いた途端、男の方が物凄く興奮して机を乗り出し俺へと顔を近付けて来た。



 「サースさんって、もしかしてあのサースさんですか?!BランクとAランクのチームを相手に身体強化もせず蹂躙したり、帝様と戦って倒したあの!?」



 顔に唾が飛んで来そうな勢いでそう声大きく言う下級生の男の額を取り敢えず指で弾いて席へと座らせ「そんなことも有ったな」とだけ返す。


 そうするとより一層興奮したようで、手を差し出して来た。



 「お会い出来て嬉しいです!帝様と戦ってるところを実際に見ましたが、もうスゲー戦いで!凄く速くて何が起きてるかわからなくて、もうなんか……凄かったです!!」


 「落ち着け下級生。それより俺はお前達のことを今度一緒にチームを組む奴等ぐらいしか知らない。だからまずは自己紹介をしてくれ」



 俺のこの言葉を皮切りに、下級生の男は嬉々として、下級生の女2人は渋々自己紹介をしてくれた。


 男の名前はエギル・ラーク。どうやらウォイム・エンラジーとは幼馴染みらしく、姉は首都のギルドで受付嬢をしているらしい。そういえば似た顔の女が受付に居たように思う。ギルドランクはD。


 水色髪の方はモナーク・グリア。ガラギスとエギル・ラークの方を見ながら「彼氏募集中でーす」とか言っていたため、その見た目や仕草や猫撫で声から『そういう奴』なんだということがわかった。今回の件が終われば金輪際関わらないでおこうと固く誓った。ギルドランクはE。


 赤髪の方はイリア・グリーラ。第一印象の通り気の強い喋り方、自分に自信の有る声をしていた。たまにエギル・ラークの方を横目で何度も見ていたため、『そういうこと』なんだろうと察した。俺を慕うような態度をしてくれているエギル・ラークには悪いが、この下級生達とはこの件が終われば金輪際関わらないでおこうと強く誓う。ギルドランクはE。



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