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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第六章:選択
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ウィリアム・パリスの本格的な訓練


 ウィリアム・パリスが最低限走れるようにするために必要なことは大きく分けて2つ。


 1つはウィリアム・パリスに自分の体の使い方を覚えてもらうこと。

 1つは最悪欠損箇所を剥き出しの状態で走れるようにすることだ。


 前者は剣でも槍でも、最悪杖でも良いから武術を身に付けることで解決する。

 体系化された武術は例え半身だけでも身に付ければそれだけで自分の体の使い方がわかるものだ。普通に暮らしていてもわかる奴には自分の体の使い方がわかる。わからない奴はそのまま一生わからないままか、たまたま気付くか、それこそ武術を学ぶことでわかる。

 時間が有れば別に武術をやらせる必要は無いが、今回は時間が無い。だから何でも良いからウィリアム・パリスに1番合った武術を覚えさせる。


 後者は最悪を想定してのことだ。最悪の場合、義足部分が壊れた場合でも動かなければならない。俺は左腕だが、その左腕で地面を着いて吹っ飛ばされる勢いを殺したりする。その時には皮膚が破けて中の骨で地面を削り、その度に激痛を覚えるなんてまま有ることだ。

 ウィリアム・パリスにそれを望む気は無いが、それでも走れずとも最低義足無しで歩けるようになってもらわないと確実に死ぬ。生存率を上げるために何でも出来ることはやっておく。やるなら徹底敵にだ。



 という説明をウィリアム・パリス本人とガラギス・マラベスに説明すると、2人は唇の端を痙攣させた。

 当然やらなくても良いが、もしもその時になれば助けないぞと言えばウィリアム・パリスは嫌そうなカオをしながらも渋々頷いた。


 驚いたのはガラギス・マラベスの方で、ウィリアム・パリスとは別に自分にも何かしら助言か指導をして欲しいと言われた。


 こちらはウィリアム・パリスが俺の考えた訓練方法を消化している間に見ることになった。


 ガラギス・マラベスは父親が衛兵ということもあり、基本的には一般的なグラディウスに盾という組み合わせだ。練度も悪くはない。

 そんな彼は今伸び悩んでいるらしく、聞けば攻めも守りも中途半端になり模擬戦などで負けることが増えてきたらしい。

 だからどうすれば勝てるようになるのかと悩んでいた。



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